Fiber alamide.

GPA SJ Competition

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GPAヘルメットのフォーミュラレース用のヘルメット。
ABS系帽体の一般品の二輪用と違いケブラー®(Kevlar®)で帽体が作られている。
(SJ最終期には二輪用にもF1というケブラー®100%帽体の高級モデルがあったが・・・)

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シールドは一次曲面で、捨てシールド用のホック付き、2輪用より開口部は狭められ帽体強度を高められているのが四輪レース向けの仕様。
その開口部の形状が下の写真のG・ビルヌーブやA・プロストあたりが被っていたいたものと違う。
*開口部のサイズはレース仕様で何種類があったようだが。
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所有のモデルはF1ドライバー末期のR・アルヌー(古館によって妖怪通せんぼ爺の仇名がつけられた頃)が被っていた視界の良い角型開口のと同一と思われる。*注

シールドは六角ボルトに削り出しのアルミローゼットを噛まして装着する構造で、ホック式の一般用とは違う。

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通風ダクトやシールドの格納部の断面を見ると、ABS帽体の倍以上・・ケブラーとはいえ相応の厚みを持たせていることが判る。

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独特のリテンションシステムは一般用と殆ど変わりないが、そのリリースボタンは後期型の指当たりがよくかつロックのないもの。
(ボタン上の赤いステッカーはこのヘルメットとは無関係で、本来はここに緊急開放スクリューの解説があるはず。)

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後ろ側(後頭部)の[便座型]カバーのクッションメンバーはなぜか切り取られていた。
青いクッションは不燃繊維のノーメックス®(Nomex®)である。
尚、ケブラー®(Kevlar®)もノーメックス®(Nomex®)も同じアラミド(全芳香族ポリアミド=alamide)の仲間。

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当時のスネル規格(M85)に準じたことを証明するラベル。 
M85では不燃内装材の使用がまだ開口部廻りだけで良かったようで、帽体内部は一般品と同じ綿パイルである。

U型のフックはリテンションシステムのロック金具。これも一般品と変わらないが帽体自身はハンドレイ・アップなのが判る
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ベンチレーション用スリットには一般品のようなスライドカバーは無く筒抜けであり、雨は直接入ってくる。
巧みな形状の内装材とシールド下部から入る外気で、シールドが曇ることはまず無かった。

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僕はこのモデルを80年代後半に大枚はたいて購入(10万以上15万以下だったと・・)

*西麻布のL'ALUというお店、 前身はGPA直営SHOPで、カメラマンのT-KAI氏が店長をしていた。
*さらに余談だがT-KAI氏は当時、an・an専属モデルのくればやしよしこさんの彼氏との噂があって、

なるほど、GPA SHOP開店当時、所在なげに店番していた"くればやしさん"らしき人に可愛らしく接客して貰った嬉しい記憶がある。
(ほんとのこと言えば人生走馬燈級の思い出!)

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買ったとは言っても、僕は四輪レースに出ていた訳じゃない。これを二輪で使う為に買ったのだった。

しかし、四輪用の開口部では前傾したバイクではコーナー出口が見える筈もなく殆ど実用にならなかった・・・・
下の写真はそのころタンデムで奥多摩に行った時のもの、連続カーブでまったく出口が見えず、憔悴しきっている。

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そこで思い切って開口部を広げることを決意! 顎側を広げても意味がないので、額側を15ミリほど広げたのだった。

ここで帽体のケブラー®がもの凄い強いことを実感! 最初はドレメル+研削刃先で楽に削る予定が、
レジンと絡んだケブラーには、まったく歯が立たず断念!!仕方なく鉄鋸の歯でシコシコとようやく切りとった次第。

L'ALUでは、GPAヘルメットの補修部品なんかも入れてくれてたので、外周の広くなった縁ゴムなんかはそれを使った。

開口拡張後(89年頃)安心して山道を飛ばせるようにはなったが、今見ると開口部の形状と色で、ストームルーパーっぽいね。

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MOTULステッカーはMOTOGUZZIに入れていたからで、これもL'ALUで購入、
しかしGUZZI SPORT JINGUJIの神宮司さんに、MOTULは300V以外の安物入れちゃダメといきなり抜かれたことがありました。 ヒェ〜


今はこれしか現存しないと思われるCITY FORCEのオフィシャルステッカーが貼ってある。
*10枚ほど作って仲間に分けた。

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*注
R・アルヌーは本当の最終期にはGPA-SJの次期ヘルメットにあたるものを被っていたかも知れない。
そのヘルメットは形式不明で調べようがないが、当時GPA社が米国Bell社と関係を持っていた頃のモデルで、(Bellに吸収されてた?)
顎ヒモを使わないスタイルは同じだが、その構造やコンセプトは全く違いスタイリングもちょっと路線が変わった雰囲気だった。
一般市販タイプでは成形樹脂帽体でフルフェイス型とジェット型の両方出ていた。

GPAブランドのものは、L'ALUでジェットタイプを極少量入れたようだが、
フルフェイス型のほうはBellブランドのものを上野の光輪が並行輸入していたものを見たことがある。
(品質はあまりいいとは思えなかったが・・)
R・アルヌーの被っていたのは勿論フルフェイスだが、その頃は顎ヒモ以外の装着法のメットはレース界では見られなくなっていたので
帽体材質変更共に顎ヒモタイプに特注改造されたものかも。。。

情報 あれば教えてください。

以下、参考写真

フルフェイス型(1995年頃、XANTIAのダートレーサーが被っていたもの 故にシールドレス)
独特なリテンションシステムがメット下側に少し見えるが、全体のフォルムは後のSTAND21のフルフェイスに若干似ているかも?

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アルピーヌA610のプロモーションフォトに使われたと思われるジェット型。チンガードが軸可動して顎を固定する。
いま見ても相当格好いいんじゃないの!? L'ALUで入れたのを買い逃したのが惜しまれる。。。。
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by coolys1 | 2009-09-18 08:09 | Equipment | Comments(4)
Commented at 2011-11-06 21:17 x
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Commented at 2012-01-07 12:54 x
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Commented at 2015-01-18 23:31 x
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Commented by coolys1 at 2015-01-20 00:22
tarokunさん こんにちは 古い記事にわざわざコメント頂きありがとうございます。
このGPAコンペはまだ所有(保存)しておりますが、
残念ながら手放す予定はありません。どうぞご容赦ください。


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