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HAND LAYER UP

NEF RO-1

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このヘルメットに関しては語ることはありません、それくらい素晴らしいヘルメットでした。 笑







GPA-SJを発展させた究極のデザイン。
デザインは元GPAのフランス人デザイナー  製造はフランスではなく日本だったらしい・・

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シールドを閉めた時の一体感は当時最高の技術!(シールドには複雑回転を促すカム溝が)しかも機構のでっぱりが外部に無い。
(このシールドの脱着にビスの取り外しや工具類は要らない、ボールペン1本で外せる)
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顎正面の4つのスリットは外気導入用で、側面のスリットは排気用、自分の息は内部の通路を通りここから負圧で排出される。

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正面のスリットの上の二つから入った外気はこの3つのスリットからシールド内側を昇りデフロスターの役割を果たす。
下の2つのスリットから入った外気は内装材の内側も通り、走行中の顎廻りの負圧を生み出す源になる。
またその辺りの内装材の巧みな形状により、呼気の排出がスムーズで停止中でも閉めているシールドが曇ることは少ない。

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後頭部がざっくり開く、スキーブーツに近い考え方のリテンションシステム。 
通常のヘルメットのように頭頂部から下に被るのではなく、先に入れた顎を軸に顔面のほうからヘルメットを被る感じで、
その恩恵として眼鏡を掛けたまま脱着が可能なのが特徴だ。

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脱着の為のリリースタブは金属製になり、GPAの押しから引くタイプになる。
旅客機のシートベルトのロックに近い構造とタッチは、樹脂製のGPA-SJと違い実に安心感がある。笑
初期ロット生産品はレバーが銀色だったが、たしかリコールかなんかで変わったような記憶・・・

帽体が顎下まで回り込んだ形状から容易に判断がつくが、開口部が少ないので(というか最小限なので)
ヘルメット全体、とくに顔面廻りの強度はもの凄く強い。
発売元のUNICO[注1]には大型ダンプに頭部を轢かれながら、全く無傷だったライダーから感謝されたという逸話も。


帽体材料はごく普通のGFRP(Glass fiber reinforced plastics)だが、
Glass fiberはチップでなくマットを使用し、一個一個、HAND LAYER UPでポリエステルと積層させていたということだ。


MOTOGUZZIでの超高速走行においてはGPA SJ Compe[注2]よりもリフトが少ないのか頭部の安定感は強く、風切り音も少ない。
さらに風防との干渉による風圧変化による息苦しさは特に感じなかった。

フルタイム眼鏡使用となった現在では使い勝手のいい貴重なヘルメットではある。

RO-1、被ったらこんな感じ(初期型)



[注1]
ユニコ=UNICOは元々はGPAの正規輸入元だったのだが、NEFブランドを立ち上げるにあたって色々な出来事があったらしい。
簡単にいうとGPAの正規代理店を外されたということが発端だろうが(GPAは大沢商会〜そして別の商社へ販売権が移っている)
GPA社の内紛含め、なにか親会社?のMOTUL絡みなのかも知れないが、、とにかくGPA時代のひとつの終焉があった訳だ。

[注2]
二輪用のABS系帽体のSJだとLeman IIIの風防との干渉からか、ぬやわkm付近の高速域では
かなり口元が押されて苦しかったが、
SJ Compeの方はそれほどでもなかったので、帽体強度の差だったかも
by coolys1 | 2009-09-26 15:57 | Equipment | Comments(2)
Commented by 山本 at 2009-09-26 17:16 x
物持ちいいですねぇ

このヘルメット、

個人的には世界最高傑作だと思っています。

かぶり心地が最高でした。

捨てなければ良かった・・・(涙)
Commented by coolys1 at 2009-09-27 10:23
山本さん  やはり最高傑作ですよね。

ちなみに僕のは、自分の顔(頬周り)が肥えたために現在うまく被れません   苦笑
痩せるか、内装を削るか!?


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