ジウジアーロの挑戦

アオシマに学ぶ Maserati Boomerangのディティール。


1/72ヒコーキプラモの黎明期に瑞雲や紫雲、はたまた晴嵐・・
そしてカーチスP36ホーク等で超エンスー路線をつっぱしったアオシマはスーパーカーブーム時代にもその路線は健在だった!

とくにアオシマはたった一台しか作られなかったMaserati Boomerangにもカウンタック並の待遇で、
大は1/16から始まり1/20そして1/24までモデル化をしている。


このモデルを見て、Boomerangのスタイリングの凄さを知ろうというのだから、実はアオシマも偉いメーカーである。

なぜなら私の知る範囲で、アオシマの1/20スーパーカーシリーズでの最高の出来(スタイリングに関して)だと思ったから

フロントアーチ部分

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ジュージアーロがかなりスリリングなデザインアプローチをしたと思われるフロントホイールアーチ部分の造形。

もうこれ以上、手の入れようの無い線と面の集合が見て取れる。

複雑な面と線が一気に集まる危険極まりないアーチ頂点部はBoomerangのフロント部分の象徴的な処。



AとBピラーが非常識に車体中心軸側に傾いている為に ウエストラインの絞り込みがさらに誇張されて見えている。

よく見ると、絶対的にはそれほどでもない、

しかしアオシマはここでプラモメーカーとしてこの部分の秘密に気付き、
若干デフォルメさせて誇張し、側面を弧を描きながら優美に流れるショルダーラインを際ださせている。

はたしてこの部分はBoomerangの隠れた美しいラインのひとつだと思う。



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ウエストラインの明確なノッチは、ややもするとのっぺりする視線レベルでの車体デザインを締め上げるのに一役買っており、

このエンジン吸気の為のバーチカルなルーバー面とよい対比を見せている。
すばらしい出来のミシュランXVX 215/70VR15はナガノのイオタに付いていたもの. 
アオシマに付属していたタイヤははダメダメ君だったので、ナガノに部品代として切手を送り、タイヤだけ分けて貰った記憶。


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大体の人が、印象的にBoomerangの特徴として捉えている台形平面のノーズ部分。

BoomerangはそのシャーシがほぼBORAのものと言われるが、この薄いノーズだと元のボーラに少しあったラゲッジスペースは皆無だろう。
(ラジエター・ブレーキサーボタンク・バッテリー等で精一杯だと)


スペアタイアはボーラと同じく縦置きのV8エンジンの後ろ、リアオーバーハングに載せられるのでリアトランクも無い。

ボーラにはさらにドライバーシートの後ろに秘密のトンネルトランクがあったようだが、それもこのBoomerangには見あたらない。

つまりこのクルマにはラゲッジスペースは皆無ということだ。

その代わりにベクター並の無駄なダッシュボードの広さと共に前、両側面、上、つまり後方(斜後方含め)以外は良い視界を確保していると思う。


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複雑な側面の断面系により開閉が困難と思われるドアは、じつは普通の左右開き。

これはなんとなく時間切れだったのかな?とも取れるが、ガルにするとカウンタックに似てしまうのを嫌ったのかも知れない。



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Boomerangの実車ディテール写真集 比較するとアオシマのディフォルメ箇所と度合いが判る。 


PENTAX K-7
SP AF 90mm F/2.8 Macro(72E)
DA35/2.8 Limited macro
iso=200


今、思えば 素晴らしきアオシマの世界・・・・・


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「20世紀飛行機プラモデル大全 平塚コレクションの世界」  編・著 平野克己 文春ネスコ より 
by coolys1 | 2010-02-03 20:37 | プラモデル | Comments(0)


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