クルマのAlfaだとTipo33辺りが絶対的に落としどころですが、機械式腕時計の石の数はどうだろう?
自分のメインの
ミリタリークロノは17石だし、
亀戸ローターのSEIKO SPOTS-5も17石 まぁこの辺りがいいとこなんだけど
この1962年製と思われるリコー(現リコーエレメックス)の古い自動巻きは
なんと33石を謳っているのだ。
裏蓋を見ると、少しミステリアス 57107という数字は、この33石のキャリパーナンバーであるが・・・
オートマチックカレンダーと書いてあるのに 文字盤にはカレンダー表示窓はないのだった。
文字盤自身もインデックスが(おそらく18k)コンビタイプなので、当時の時計店でのカスタムバージョンなのかも知れない。
ナイロンベルトは非純正、でも柔らかい印象なので好きなタイプ。 全体的な作りは当時の落ち着いた高級品というイメージになる。
62年の発売時価格は九千円前後らしいので、平均的給与の一ヶ月分くらいの買い物に近いものだろう。
(舶来品は数万円の時代)
腕にはめたほうが似合うと言われたのではめてみた感じ、スーツとしっくりくる。
1962年 リコー ダイナミックオート33石(オートマチックカレンダー)
私の腕時計では一番古いものになる。(次が、中1の入学祝いに買って貰った1970年のスポーツ5)
残念ながら、数年以上委託販売の店頭に並んでいた模様で、油切れでメカのOHを要求されている。 すれば¥15000くらいか?
同機種のOH品が3万台で売られていることを考えると、まぁ大体見当はずれでもないかな。
リコーはこの後、33石を発展させて45石(自動巻きのローター軸受けに12石追加)まで持っていくらしいが、それはなかなかの名キャリパーらしい。
セイコーとシチズン そしてオリエント(機械式で100石まで逝っちゃった!)に隠れて地味なリコーの腕時計だけど、
実は天才と言われた名技術者がいたらしい。
下のリンクでその技術者の記事のあるHPへ行けるので貼っておきます。(リンク先の文章の後半部分)
ご興味のある方はどうぞ!
北海道腕時計博物館 RICOH
http://homepage3.nifty.com/dr-usapyon/museum/RICOH.html