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ミニカー車高選手権

開催中の東京モーターショーに呼応して我が家でもイベント開催であ〜る。

題して「1/43ミニカー車高選手権」

これは単純に車高の低さを競い合うものである。

車高が低いクルマは当然ミニカーでもスポーツタイプとなるので
予め出場できる車両は決まってくる。

まずは、路上で実物を見ていつもこれは!低いと思われるロータス軍団。
ミニカー車高選手権_b0058021_19142488.jpg

左から国産1/43 シグマのエスプリ、右端がAUTO ARTのエスプリターボ
そしてTOMICA DANDYのヨーロッパ。 見ての通りヨーロッパがダントツ!
決勝進出である。


そして、はるばる伊太利からはFERRARIを押さえてLAMBORGHINIの
カウンタック(クンタッチ)3人衆。 
ミニカー車高選手権_b0058021_1920599.jpg

左が国産バンダイのLP500S
真ん中が仏のスターター(旧レコード)のLP500S
そして右端がドイツのP.M.AのLP400であるが、今回リアウイングは計測値に
反映させていない、ボディ部分の最高部分で判断した。レコードとPMAは意外にも
最高部はルーフではなく、実車で熱対策で仕方なく付けたインテーク部分が一番
高かった。

バンダイはそんな事情をオミットし、見事にプロポーションを無視した
ペチャンコボディを持って、欧州勢から大いに恨まれながらの決勝進出となった。  
(今回、イタリア製が無かったのが残念ではある)


さて今回の測定は下の画像のように行った。
ミニカー車高選手権_b0058021_1930728.jpg


スコヤを2本使い出来るだけカネ出しを重視した計測であるが、まあ家庭レベル
であることを暴露しておく。そして計測車体は経年変化によるサスのヘタレは
寛容して計測した。

写真はイキナリ優勝候補の仏ディンキーのPORSCHE Carrera 6で
実測値は22.5ミリで実車換算(43倍する)でなんと全高968ミリ!
1mを切っている。

そして決勝戦。

ミニカー車高選手権_b0058021_19574451.jpg


左のヨーロッパが24ミリでスケール上で1032ミリ、バンダイ・クンタッチが
22.7ミリで976ミリだ。つまりカレラ6の勝ちであった。


実車の諸元は色々あるが、一応ヨーロッパはs2で1080ミリ。
カウンタックはLP400は1070ミリであるので、バンダイのクンタッチは実車より100 ミリも低い勘定なので
さすがにデフォルメのやり過ぎであろう。

カレラ6は手元に資料がないので、なんとも言えないが、純レーシングカー
なのでこんなものかも知れない、そしてこれで選手権は終わるかと思われた。

が、

しかし、世の中恐ろしいものでこのカレラ6を上回る奴がいたのである!!
(我が家に)



さすがレーシングカー!とよろこんでいる場合ではなかった。
レーシングカーをこともなげに破ったのは、なんとショーカー/プロトタイプ
だったのだ。
ミニカー車高選手権_b0058021_19455482.jpg

22.5ミリのカレラより2ミリも低い!

これは西班牙のAUTO PLIENE社のSTRATOS BERTONEだった。
実車換算するとなんとオドロキの882ミリである。食事するテーブルより18CM
高いだけの車体高なのだ。

AUTO ARTのエスプリターボと並べて見る。
ミニカー車高選手権_b0058021_20155977.jpg

ほぼ、スケール通りのエスプリのウエストラインくらいの全高である。(エスプリが普通の2ドアクーペに見える〜)


後から
ミニカー車高選手権_b0058021_20185234.jpg

エスプリは直列4気筒でストラトスはランチアのフルビアHFのV4をパワートレーン
に設定している。

さていくらショーカーとはいえこんなに低くて果たして安全に運転出来るのであろうか?

答えは多分、NOであろう。

このクルマ、実は某オーディオメーカーの宣伝で割合最近、実走行している。
だいぶ前にはM.ジャクソン主演の映画にも出ていた。 
(映画のほうはどうも実走行では無いようだが)

ミニカー車高選手権_b0058021_2024236.jpg


この車、フロントウインドウを上げて乗り込み、フロントアクスルを膝の下に置いた
カタチで殆ど仰向けになって運転しなければならない。

従って傾斜が極端に浅く、軽くカーブが掛かったフロントウインドウは
その小口面を斜め見するようになるので、歪み+硝子面の反射角度等で遠方はまともに見えないだろうし
イタリアでも万が一降る雨に効果のあるワイパー装置は考えられない。

小さく低いサイドウインドウはドライバーが道路上で欲しい情報はなに一つ提供しないばかりか、
走行中は隣のクルマの高速回転体=タイヤを見せるばかりで、恐怖を4倍増させるかも。

視野高さはおそらくカート並かそれ以下、しかし肝心の視界は戦車より少しマシなレベル程度である。

上記広告制作時にドライバーはリクエストの出された公道走行はさすがに頑なに拒否したみたいで、テストコースのみの走行ということでやっとドライブオーケーを出したといわれる。  

プロでも怖いのだ。


もし公道ならばこんな状況になる、これは乗るほうも、一緒に同じ道路を
走る方もイヤだろうね。

ミニカー車高選手権_b0058021_20325886.jpg


それでもSTRATOS BERTONEはそのコンセプトを評価されたか、
後にランチアよりストラトスHFとして正式に再デザイン再デビューするのであった。

スタイリングは当時ベルトーネの新進気鋭M.ガンディーニ氏。
by coolys1 | 2005-10-23 19:22 | 1/43の世界 | Comments(4)
Commented by at 2005-10-24 00:42 x
真っ平らですなあ。
学生時代ですがドライブ中
全く車に興味ない(まあ、馬鹿にしとるんだと思う)友達が
『今、せんべいみたいなのが走ってた』
といいますので、追ってみますと
マングスタ。
見たことが無かったのですが、ホント実車は平たい。
Commented by 越渓 at 2005-10-24 10:33 x
金曜の夜は有難うございます!
またちょくちょく寄りますので、遊んでやってください。

ところで、かつてコカコーラの壜蓋裏のスーパーカーが大流行だったころ、ストラトス・ベルトーネは一番大好きな車でしたよ!それ以来ランチアは特別な地位の車なんです、私の中で。
就職した後、会社の先輩がデルタのインテグラーレ16V、クワトロバルボーネに乗っていて、よく同乗させてもらいました。その先輩の彼女が「なんだか怖そうなゴルフね」とうっかり発言したのに怒り狂っていたのを思い出しました。
結婚後すぐに、イプシロンの見積りまで取ったんですけどね・・・もう遥か彼方の昔話です。うう。
Commented by coolys1 at 2005-10-24 13:12
ええ、是非よろしく。(^O^)

怖そうなゴルフ  いいですね。笑っちゃいました

私も始めに買ったBXはシルバーだったせいか、会社の女性社員に
ウルトラセブンに出てくる車みたいと言われました。

イプシロン 渋い。。。。

Commented by coolys1 at 2005-10-24 13:15
マングスタ=せんべい いけてますね。
私の友人はダッジ・チャレンジャーのことをコンニャクグルマと
言っていました。 何故かちゅうと、横と上から見たときの
縦横比がフルサイズのコンニャクなんですね、確かに

ああ・・・コンニャク未亡人(喜劇新思想体系より)


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