coolys creek "NEO":STOVE & LANTERN
2022-10-06T10:18:40+09:00
coolys1
Just the two of us
Excite Blog
PARISへの羨望 箱ストーブの終着点?
http://coolys.exblog.jp/32350041/
2022-10-03T18:35:00+09:00
2022-10-06T10:18:40+09:00
2022-10-03T18:35:12+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
VESTA-STOVE(made in France)
(1950年前後)
VESTA-STOVEは、詳しくは解らないが、どうも1950年代にフランスのパリにある会社で作られたFIELD STOVEらしい。
モデルには軍用と民生用があって、軍用型はWWII以降に起きたベトナムのフランスからの独立紛争時に、
主にフランス外人部隊に支給された物ということが定説になっている。
この個体はケースの経年変化が激しいが、緑色っぽいので恐らく民生品ではないかと思う。
OPTIMUS 8Rのような構造&スタイルだけど、機構的には色々細かい部分が違う。
特にノズル部分のクリーニングニードルの作動スタイルが、
スピンドル軸のギアでニードルを動かすOPTIMUSとは違い、
こちらは、スプリングを使っている構造となっている。 故にバルブを閉めた状態では
ニップルにはニードルは入った状態で、燃焼時にニードルがスプリングの力で下がり、ニップルの穴が開放される仕組み。
OPTIMUSのライセンス回避なやり方なのかも?
それにしても、燃料キャップや火力ノブなどに入るPARISの文字がなんとも気品を感じる反面、
鉄製の燃料タンクの荒々しい溶接跡にラテンな雰囲気も満載。
手元に来たばかりで、まだ試運転もしてないのに、盛り上がりましたよこいつには・・・・
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UNIVERSAL!!
http://coolys.exblog.jp/32020513/
2022-07-08T10:43:00+09:00
2022-07-08T10:50:36+09:00
2022-07-08T10:43:00+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
とうとう、今秋(2022)に日本でも正式発売されそうな
MSR ウィスパーライト インターナショナル ユニバーサル
これでOPUTIMUSのポラリスと対抗出来るわけですね!
(しかもISOプロパンが使える?)
じゃあ私も久しぶりにMSRをこれに更新するかと一瞬思いましたが、
我が家ではまだこちらが、現役バリバリでした〜。
今更名付けてMSR ウィスパーライト インターナショナル シービー(CB)
低地ではこっちがコスパ最高なんですよね。(低温時の緊急液出しも可能だし)
そもそもMSRってストーブ本体がほぼ壊れないし錆びにくいし(メンテしながらもうかれこれ30年近い)
液出し燃焼はカセット缶を180度回転させるだけ!
注意事項*五徳とスタンドフレームは非純正品です。*MSR本体は未改造ですが、この使用方法は不正使用にあたりますのでオススメはしません。
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Quiet Stove
http://coolys.exblog.jp/31429217/
2022-05-25T15:06:00+09:00
2022-05-25T15:06:07+09:00
2022-05-25T15:06:07+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
以前紹介したNOVAと同じバーナーシステムを持つNOMADは、その燃焼音がややうるさいのが難点でした。
そこで、NOVA以上にうるさいと言われるMSRの"Dragon Fly"で行ったのと同様の静音化工事を行いました!
工事とはいっても、Quiet Stove.comの専用バーナーセットを取り付けるだけなので簡単そのもの。
ノーマルのフレームスプレッダーを外して載せるだけですので、簡単に元にも戻せます。
今回は、ほどよい中古品をGET出来ましたのでラッキーでした。
ヘッドはSUS合金を主材として鋳物です。
早速、取り付けてテスト燃焼。
ヘッドの拡大、実はヘッドの据付位置というか角度がすこし違いますが、
(ヘッド上の矢印が燃料ラインの位置にそろえるのが正式位置らしいです)
とりあえずの燃焼状態はよいようです。
やかんを載せるとこんな感じで燃焼してます。
最大火力付近(夜間撮影)での炎の廻り方。 きれいですねぇ〜♫
テスト:準備〜予熱〜点火までのタイムラプス
タイムラプス撮影を意識して「ゆっくり動作」で撮影しましたが、やはりあっという間ですね。
ノーマルのスプレッダー(SUS合金板加工品)より質量が圧倒的に多い静音ヘッドなので
予熱時間は標準より2倍以上は掛かってますかね(外気温20度以上で Wガソリン使用です。)
タイムラプス動画は、以下のリンクをコピペして別ウィンドウで開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=3XjKinoHR0s
着火後の火力調整
https://www.youtube.com/watch?v=WTmrTn9_yNc
負荷を掛けた状態(やかんで湯を沸かす)
https://www.youtube.com/shorts/lbQQyCk9i1k
そして夜間の燃焼状態。
さてこれでノーマルと音の違いはどうか?という問いというか目的ですが、
交換後の燃焼状態においては
ノーマルがうるさい
とすると
Quiet Stoveは静か〜
くらいの差がでました! 静かだし弱火や強火などのコントロールも無論出来るので
結果めでたしめでたしなんですが・・・
やや気になる処も・・・
ひとつは、他の人のレビューにもあるのですが灯油ではやや赤火がでやすいとか・・・
二重式のヘッド構造のサイレントバーナーで起こりやすい、内燃焼事象がまれに出るとか・・・
たまたま中古品を安めに買えたのでいいのですが、本来はガスストーブ1台が買えるようなプライスなんです・・・
あたりですが もうひとつ大事な事?
まぁこれを言っちゃったらなんですが、、実際静かになってしまうとね、
なにか個性がいまひとつ足りないというかね減ったなぁというのが、
まことにメンタル的ながら一番大きく感じたところです。(おいおい
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Enders 9061(1965)2号機
http://coolys.exblog.jp/31343978/
2022-05-09T10:40:00+09:00
2022-05-09T10:40:33+09:00
2022-05-09T10:40:10+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
入手後に軽くメンテナンスしていた、9061の2号機を初めて実用に使いました。
本来はキャンプで使う予定でしたが、事情により友人宅での屋外イヴェント使用となりました。
湯を沸かしたり、パスタを茹でたり一時間以上使いましたが、問題なし。
プロ(軍用)仕様ながら57年前のProductsが、実用に足りるというのは嬉しいですね!
(さすがドイツ製品というべきか)
西ドイツの軍用ストーブとフランスのLE CREUSETが意外に似合います。
美しく青く燃焼する静音バーナーヘッド。
(W・ガソリン使用です)
余談ですが、9061シリーズは、燃焼室が2本のチューブに分かれているので予熱は幾分時間が掛かります。
今回は予熱用のアルコールを忘れたので、W・ガソリンで予熱しました。
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Enders Baby 9063 その2というか2号機の軽いレストアメンテナンス
http://coolys.exblog.jp/31311642/
2022-04-29T12:46:00+09:00
2022-04-30T17:28:07+09:00
2022-04-29T10:21:17+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
前回 2号機の続きです。
前回レビューを行いましたが、その内に色々とメンテナンスが必要との判断にいたり
初回のテスト燃焼は行わずに
ある程度の分解とメンテナンス&オーバーホールを行うことにしました。
今回重要視したのは以下の部分
1.バーナー周り(見るからにかなり年季がはいっていたので)
2.タンクの加圧ポンプ(圧がかからない状態)
まずは、バーナー部の予熱皿を外すのですが、、、
このナットなぜか9mmっぽいんですね。
常備している8mmと10mmのBOXレンチでは合いませんでした。
取付形状で考えるとBOXレンチが使いやすいのですが・・・
仕方がないので、先の細いプライヤー外します。
場所柄、強い締結をしている箇所ではないので助かりましたが、
ドイツ製ストーブのために9mmのBOXも今後用意していたほうが良さそうですね。
バーナー主軸のスタッフィングボルトは、12mmのBOXが使えましたので安心、安全に緩められます。
*写真撮影の為、バーナー部を支えていませんが、実際にはバーナー部と燃料パイプ等の溶接箇所等に
負担がかからないようにしっかり固定または押さえて緩めるのが鉄則ですね。
そして緩めたナットを外すと中のスピンドルシャフトが見えてきます!
黒いカラー状のものが一瞬、グラファイトパッキンかと思いましたが違いました。
これがパッキンを圧縮する金属製のカラーでしたね。
グラファイトパッキンは、パイプ内に完全に固着しており、スピンドルシャフトを抜いても出てきません。
というかシャフトもこれ以上抜けない状態です!!
仕方ないので、特殊工具でシャフトとケースの間に固着したパッキンを耳かきのようにほじくるのですが
シャフトやパイプ内側に傷をつけないように慎重に行わねばならず、大変時間が掛かりました。
(プリムス71Lの同じ場所のメンテナンスの時もこの作業が大変でした!)
少しづつ・・・
そしてやっと抜けた、シャフトとパッキンの残骸!
スピンドルシャフトもかなり汚れているのと年季の入った状態ですね。
あくまで想像ですが、この部分は数十年間一度も整備したことがないのではないでしょうか?
本来なら、シャフトも新品に交換したほうがいいでしょうが、さすがに交換部品が入手不能なので、
清掃してだましだまし再利用するしかないですが、幸い先端部の状態はさほど悪くないようです。
あと1号機と違いこの個体はスピンドルシャフトの材質が真鍮製ではないみたいです。(鉄系か?)
ちなみに下の画像は1号機の分解した時の写真で、
スピンドルシャフトが真鍮合金製(OPTIMUS製品同等の)であることが分かります。
バーナー部の分解が終わったので、一旦終了し、今度は燃料加圧ポンプの分解です。
底部の逆流防止弁(以下、NRV)を付属のマルチスパナを使って外します。
(本来はすべての部品はこのマルチスパナで外せるはずです。 だってドイツ人が考えてるからw)
外し終わった、NRV
パッキンゴムは、交換します。スプリングも錆びたり劣化したりしていないようで良かった。
ポンプ部分バラシ完了。
圧のかからなかったポンプカップは意外や状態が良く、革が乾燥していただけのようでしたので
リュブリカントを塗布してしばらく置くことにしました。
ポンプシリンダーも燃料にさらされて乾燥して白くなってますが、他機種と同じくどうやら真鍮製のようですね。
そのポンプカップのNRVとの密閉部分。ここの状態の確認も必要です。
ここで漏れると、燃焼時や加圧時にポンプ内部に燃料(ガソリン)が逆流してきますからね!
そしてお次は、燃料タンクキャップの安全弁(以下、SRV)の分解。
マルチスパナとBOXレンチを併用して分解。こういう時には厚みの薄いマルチスパナが使いやすいですね。
分解終わったSRV、 こちらもパッキンは交換します。
(スプリングなどは問題なしと判断しました。)
加圧関係のパッキンメンテが終わったので、整備はまたスピンドルシャフトに戻り、
清掃を終えたシャフトに新規にグラファイトパッキンを取り付けます。
(1号機と同じく純正の交換部品がないので市販のグラファイトシートを巻きつけます。)
巻きつけはこんな感じ、シート状のグラファイトパッキンは、少しのテンションですぐに千切れるので
ちぎれないギリギリの感じで幾分ゆるく巻きつけます。(春キャベツのような?)
装着後にはナット&カラーでぎゅうぎゅうと圧縮されるので、その時に隙間がなくなるという事ですが、
そのシートパッキンの巻きつけ幅には、ややノウハウが必要で、普通では外したパッキンより3mm〜程度長めにするのがいいですが、
今回のように、元のパッキンが破壊してしまうと標準のサイズ(圧縮後の)分からないのが難点ですので後は勘所!?
シャフトも燃焼部分が熱で結構傷んでるのが分かりますね。
先端部は、電動ドリルのチャックにシャフトを挟んで目の細かいヤスリでテーパー部を研磨形成しました。
(まぁ気休めですが)
シャフト取り付け前のバーナー本体部分。
今回は外装の状態に合わせて、外部は最低限の清掃に押さえましたが、
シャフトの内部はできるだけ清掃し、長年のカーボンや燃焼汚れを取り除きました。
ジェットニップルも、年式?相応でかなりくたびれてるようで、本当ならばご苦労さんで交換したいんですが、
現在交換部品や互換品がないので(実は一個だけ持ってますが)全体清掃とジェットホールの清掃で様子見します。
整備の終わったスピンドルシャフトを装着します。
シャフトのグラファイトパッキンは無理なく入るくらいの巻です。
12mmのBOXで締め付けていきます。この時には時々スピンドルシャフトを回してみて
パッキンの圧縮と、シャフトの回転の塩梅を調整するのですが、締め付けすぎるとシャフトの回転がどんどん硬くなりますので、
実際に火力調整時に難儀になります。
でも緩すぎると、燃焼時に燃料が漏れてきますので、なかなか難しいところです!
自分の経験ではシャフトが無理なく回せるくらいにして、テスト燃焼で、燃料が漏れてチロチロと火が付いたら増し締めする
みたいな感覚ですが、文章でその表現は難しいのですね (注-1)
完了
ニップルは一旦外しています。
今回組み付け時にねじ込みやすいようにスピンドルシャフトネジ部にモリブデングリスを塗ってみました。。。
さあ これにて各部のメンテナンスは終わり、バーナーカップ等組み上げてテスト燃焼します。(注-1)
下のリンクは、最初の燃焼テストの様子(タイムラプスです) リンクは別ウィンドにコピペで見られます。
https://www.youtube.com/shorts/hh0JHZfFx7E
そしてどうも調子が悪い燃焼状態・・・・リンクは別ウィンドにコピペで見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=T0T0CWW-pgY
そこで、ニップルのジェットホールを念入りに再整備して、やっとここまで燃焼するように! リンクは別ウィンドにコピペで見られます。
https://www.youtube.com/shorts/MQ3Jdvww_Tw
負荷テスト! 上手く行っているようです。
(注-1) 重要事項
テスト燃焼時にもしこの部分から燃料が滲む程度ならまだしも、もしダダ漏れしちゃうと、かなり面倒(やばい)なことになるので
整備が終わったら燃料入れる前に必ず気体で漏洩テストを行うべきです(厳守!)
幸いなことに9063は加圧式ストーブなので、加圧ポンプがちゃんとしていれば、他の工具を使わずに簡単な加圧テストが単体で出来るのがいいところです!
スピンドルシャフト(火力調整)をまず目一杯締めて消火状態にします。タンクキャップやポンプ部が確実に取り付けられているのを確認後
燃料を入れずに空気だけでタンク内の加圧テストを行い、前出のポンプ部のNRV、タンクキャップ部のパッキン&SRVなどその部分から漏れていなければ
第一段階クリアとなりますが、
それを目視で確認するため、そのキャップや接続部分に濃い目の石鹸水を塗ります。漏れていれば当然プクプクとシャボン玉泡吹き状態になりますので・・・
あとジェットニップルのホールや取付ねじ込み部にも石鹸水を塗布し、そこからも漏れていないか確認します。
シャボン玉泡がでてなければ、OK
そしたらスピンドルシャフトを少し緩めてみて、そこでジェットホールから泡がでるならOK。 スピンドルシャフトが正常に開閉できている最低限の判断になります。
もしシャフトを締め切っていてもニップルから泡が出るようならば、スピンドルシャフトによる燃料の開閉が上手く機能していないことになります。
(この状態だと、もし燃焼させると消火できないことになりますので、これちょっと厄介ですね)
これをもし液体燃料入れてやると、ジェットホールから噴水のように液体燃料が10〜20cmくらい吹き上がります。
(ガソリンだと近くに火気があるとあっというまに引火して火柱になりますので、要注意です。)
でもガソリン専用ストーブの場合、テストとはいえ液体燃料の代わりに水などを入れるのはタンクの防錆とかの関係でよくないので、
液体で代替えの安全なものがテストで使え無いのが難点ですね。
これが灯油や軽油を使えるマルチフューエルストーブならば、常温液体状態では引火性の比較的低い灯油などが使えるのですが、、、
(それでもこの行為を室内でやることは推奨できません。火気がなくても室内が灯油臭くなります。)
横道にそれましたが、以上上記テストをクリアすればとりあえずニップルまでは漏洩チェックOKです。
しかし次の問題はシャフトパッキン部分の漏洩のチェックです。
ここを気体でチェックするには、加圧後にジェットニップルの穴を指で塞いでおくか、(あるは外して指で塞ぐか)して、
スタフィイングボルト部に石鹸水を塗り、シャフトを燃焼側に緩め、ボルト部より漏れがなければ漏洩の簡単なテストにはなりますね。
実際にはニップルとバーナーのねじ込みの取付部にも微細な漏洩などがあると上手く燃焼しません。
エアーである程度の漏洩の無いことを確証したらテスト燃焼に入り、徐々に各部の熱の影響による事象の変化をみて再確認を行うことになります。
特に加圧式の液体燃料ストーブ(ランタンも同じですが)は常温時でも燃料が加圧されている分、テストには最新の注意と時間の経過と観察。そして再整備が必要です。
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Enders Baby 9063 その2というか2号機のレビュー。
http://coolys.exblog.jp/31308219/
2022-04-28T09:36:00+09:00
2022-04-29T09:46:13+09:00
2022-04-27T21:27:34+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
小型加圧式ストーブの中で一番素敵なEnders Baby 9063の2号機を入手しました
憧れのタコ足五徳の付いた奴で、燃料タンクにエンボス加工の初期型と思われるものです。
爽やかな色使いの箱のイラストが素敵です。(ドイツ人こういうの意外と好きねみたいな・・・)
今回のブツの内容物、一式
優れた燃料漏斗含めて一応欠品はないですが、プリッカーは1本しかないですね。
あと、取説と元箱(まぁこれは期待してないので・・・)
こんなベル型バーナー部を外した状態で入っていましたが
実はバーナー部を外さなくても箱には納まるみたいです。
憧れの、エンボスタンク!!
こういう加工は製造コストを意識していない時代ならではですね。
そして1号機入手の前から欲しくて堪らなかった、タコ足型五徳(折畳式)兼用風防です。
鉄製品なので、燃焼における酸化でサビなどが出ていますが、致命的な腐食はなく可動部も全く健全で、
今でも機能的には十二分に実用になります。(磨きや錆落としなど地道なメンテは必要ですが)
収納缶本体もかなり年季は入ってますが、実用的にはまだまだ平気です。
まぁ箱がこのくらいの程度だと気を使わず実用品として使いやすいですよね。
こことバランスをとりながら各部の外装メンテを行う基準になるかと。
箱の周囲の焦げ跡をみると、いかに使われていたかとか
小型な割に、なかなか強力な火力性能だったかが伺い知れますね。
箱の蓋の裏側の収納部
左より、火力調整キー、ニードル掃除用のプリッカー、そしてマルチスパナ。
スパナや蓋にもらいサビが出てますが、深刻な腐食はしていません。
特に蓋は塗装仕上げ品なので、あまりこれ以上なにもしないでおこうかと。
*正式装備だとプリッカーは2本付くようです。
また火力調整キーにはそれ意外の機能は持たせていないですね。
燃料タンク周りのチェック。
まずは燃料タンクキャップ。 状態は悪くないです)
燃料タンク内のチェック。 8Rなんかとちがい、鉄製タンクなので
古いと内部の腐食が心配ですよね。チェックすると内部とウィック共に大丈夫そうでした。
タンクより取り外した燃料加圧ポンプユニット。
ピストンシリンダー粉吹いてます(笑) あれっ ここって真鍮製じゃなかったけ???
かなり年季の入ったように見えるバーナー燃焼部。
下部の予熱皿の残滓の状況から、予熱は固形燃料もしくはペーストを使っていたようです。
なお マルチレンチは、兄貴分の9060や9061と同じものですね。
セットアップ状態です。
1号機と並べてみます。(1号機は収納状態)
色々と細部や意匠、色合い、デザインなどが違いますね。
やはり長きに渡って作られたものらしいです。
上蓋の色は、2号機の青みの強いホワイトよりも1号機のピュアホワイトのほうがキッチュな感じで好みですが、2号機のイラストも捨てがたいですね。
そして、丸形ですが、やはり缶入のPHOEBUS 725と並べてみました!
PHOEBUSは、ドイツのお隣のオーストリア製なのでなんとなく肌触りが似ていますが、ロゴやその配置もずっと上品な感じですね。
次回は、この9063のメンテンナスに入っていきます。(続く)
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NOMAD/OPTIMUS Hikar+(& NOVA)-2 "KEROYON"TANK
http://coolys.exblog.jp/31283604/
2022-04-21T09:40:00+09:00
2022-04-22T10:09:42+09:00
2022-04-19T19:03:26+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
以前にレアなSTOVEとしてNOMAD/OPTIMUS Hikar+(& NOVA)-1 BLACKTANK を入手して
紹介させていただきましたが、実はそのひと月後くらいにもう一台入手しました。。。
いわゆるケロヨンタンクと言われる燃料タンクがケロヨン色のタイプです。
これはNOMAD STOVEの機関部をOPUTIMUSの市販品から作っていることに関連します。
OPTIMUSの最後の箱型ストーブであるHikar+の生産期間において
タンクや他の部分がかなり特徴的な明るい緑色に変更されたことに由来します。(注-1)
写真のようにブラックタンクモデルと並べても、違うのは色だけです。
質実剛健なイメージの強いスウェーデンのOPTIMUS社が最後の最後に、このようなド派手な色を持ってきた訳は判りませんが(汚れが目立つし)
同時期に発売されていた分離型ストーブのNOVAもタンクやノブなどに同じ色を使っていたので、新規なイメージを作りたかったのでしょうかね?
でもこの英国製のアルミの箱に収まると案外ビビッドな取り合わせで面白いですし、意味があるのか無いのか?でも視認性は高まりますよね。
そしてこうやって並べてしまうとやっぱりブラックタンクは地味に見えます!
タンクは昔は、ブラスとかニッケルメッキとか、ストーブにとっては意外に派手な外装仕上げの一部だったんですよね。
長年のコストダウンの為か、そのタンクがスチール製&塗装仕上げになって、
その上ブラックだと、どうも辛気臭いとOPTIMUSも思ったのでしょうか?(注-2)
二台並べると、流用している本体(OPTIMUS)のバージョンの違いもあってか
アルミキャビネットの工作のディテールの違いも分かります。
左がケロヨンタンクで右がブラックタンクで、アルミの折り曲げ部の加工法に差異が見られますね。
もちろん後期型と思われるケロヨンタンクのほうが折り曲げのスリットの数を減らし、工数を少なくしているようにも感じますが
単に加工機械が変わっただけかな?
このあたりの加工法の違いによる見えは微々たるものかも知れませんが、
個人的にはブラックタンクのより折り曲げ用のスリットの細かい方が見た目の精密感が感じられて好みかも。
さてここからが、本題ですが、このケロヨンタンクの個体ですが
燃焼前に各部加圧テストすると、この部分より燃料漏れを起こしていました!(赤い矢印部分に二箇所)
タンクとバーナーシャフト部分の接合部と、スピンドルシャフト。
これを直さなければ、実用品にならない訳で、これからレストアしなければなりません!
しかも、初めてのストーブです・・・・(しかもメーカー依頼できない改造品)
後半:やや長編 難儀なレストア作業へと続く
さて レストアに向けて 筐体とタンク&バーナーを分解しなければなりません。
スチールのタンクを本体に固定している10mmのナットを外すためにスパナで緩めボックスレンチで外していきます。
スパナだけでも分解可能ですがやっぱりというか、当然ですが、BOXのラチェットレンチが使えると便利ですね。
10mmのBOXですいすいと!
中身(バーナー&タンク)一式を取り出しました!
ちなみにバーナー部分はアルミの筐体の底板部分にアルミリベットで固定されているので
ドリルでリベットを破壊して外しています。
そもそもが改造完成品とはいえ、オリジナルを崩すのは気が引ける部分もありますが、
バーナー部の重メンテナンスを行うには、この程度の分解は致し方ないですね。
バーナー部を取り外した、アルミ筐体部。
(底板に付いているケロヨン色の物体は火力調整ノブシャフトで、収納時にはちゃんと決まった固定場所が作られています。
(オリジナルのHikar+だと漠然と箱の中に転がしておくだけ!?)
見るからに素敵な野性的なアルミ製の筐体は英国のNOMADを作ったビルダーのオリジナルデザインですが、
質実剛健かつビジネスライクなデザインと作りに、英国製軍用ストーブ(A12とか)との共通するデザイン哲学を見出すことができます、
お国柄ですね〜
特殊な形式&形状の五徳部分のみはステンレス合金製で各部固定は、溶接は使わずにすべてアルミのリベットで組んでいます。
切り出されたアルミ板の小口は切りっぱなしでエッジが立っていて指先などが危ないので、少しサンドペーパーあてて面取りしました。
(NOMADは市販品ではないのでこのあたりはいい加減なんですよね)
そして、これがこの後に、重大な問題を抱えることになる、バーナーとタンク部を接続するナット部分。
こののちに、修理技術的に隘路となります。
こちらは、上のナットと嵌合するバーナーチューブ側のオスネジ部分ですが、なにか違和感が、、、
そうなんです! この接合部分に燃料フィルターが付いていないのです!
このストーブには燃料フィルターが無いのかな???
元になったOPTIMUS Hikar+ではたしかこの部分に燃料フィルターが付いているはずなんですがね。
(輸入商社のスター商事の取説には書いてあった)
実はこのバーナー部分は、Hikar+のバーナーではなくて、同じOPTIMUS製でも、
タンク分離型ストーブのNOVAのバーナーパーツらしいです。
リモート式のNOVAの場合は分離型のタンクに付けるポンプユニット部に燃料フィルターが付くので
この場所にはフィルターは付けてないんですね。。。
*なんというか我々の伺い知らずの事情により、NOMADのビルダーの考えにより
Hikar+のタンクとNOVAのバーナーパーツをあえて組合せてわざわざ改造制作してるってことですね。(調達コスト高そう・・・)
(これについては海外の研究サイトでその理由らしきことを見つけましたが、今回の趣旨と違うので本文では省略します)
(注-3)
このNOVAのバーナーユニットですが、前オーナーが実用品として容赦なく使用していたようでハウジングもバーナー内部も熱で若干変形している様子です。
(前オーナーは安くて燃焼カロリーの高いケロシン=灯油で運用していたと思われます。)
OPTIMUSの21世紀の最新燃焼理論に基づいた?バーナーカップ内の特徴的な集熱ウィングも熱で変形し歪んでいました。
(曲がった花形のウィングはこの後に、プライヤーで慎重に慎重に矯正しました。)
そしてニップル(ジェット)を外したのちに、中に真鍮色のクリーニングニードルが見えるのが分かりますか?
ピンセットで慎重に取り外した、クリーニングニードルユニット。
中も相当汚れてますね、 殆どはケロシン(灯油))燃焼時に残されたタールっぽい残滓です。
ニップルとニードルとフレームスプレッダー(火炎拡散板)
フレームスプレッダーはなぜかとても綺麗で、どうも新品に交換したばかりのようですね。(ラッキー)
続いては、いわゆるスピンドルシャフトの分解(燃料漏れをおこしていた部分)
親指側のスタッフィングボルトナットを緩めて引き抜きます。
ここも10mmのBOXレンチがうまくハマりましたので、真鍮製のナットにこれ以上傷をつけることなく緩めることができました。
えらく長いシャフトの心臓部の先端は煤とタールで真っ黒け!!
今回のこの長〜いスピンドルシャフト、このストーブの中でおそらく一番精密を司るパーツなんですが、
先端部は常に燃焼に伴う高温に晒されるパーツでもあります。(さらに超精密加工部品)
写真では見えづらいですが先端部のスプラインに軸方向の縦に貫く溝が形成しており、
その溝を根本側からきた液体燃料がバルブの調整に左右されずに先端部に常に流れてくる仕組みで、
傾斜のついた先端部とバーナーカップ側の嵌合する隙間の調整を行うことで燃焼させる燃料量(火力)を調整しています。
焼成色を見れば判るとおり、燃焼時にはこの先端部分は高温に晒されますので、ここを通過する燃料も
このスピンドルの持つ熱量で自然に液体から気体化されていくのですね。
特にガソリンよりも揮発温度の高いケロシン(灯油)の場合はここの部分のプレヒートが重要になると思われます。
こちらは、シャフトの気密を司る守護のWのOリング。 Oリングとは言え、これ触るとなんだか硬化してます。
あと、このシャフト自体も、常にタンクから圧送されてくる液体燃料に晒されていますので
このOリングには耐熱と耐油(耐ガソリン)の性能が要求されます。
昔の構造の液体ストーブですと、スピンドルシャフト内に燃料が流れることはないので、
グラファイトパッキンでぎゅうぎゅうと密閉できるので、このようなOリングを使った構造はないのですが、、、
下の写真は新品の純正の交換用のOリングと並べた処で、たしかにかなり色は変色してますね。
古いOリングを外そうとすると、パキっと割れてしまいました!これでは気密性もへったくれもあったもんじゃないですね。
むしろ燃料が漏れないほうがおかしいですよね。(やれやれ)
新品装着!! いや〜見た目もこれは気持ちいいですねぇ。
実はNOVAの先輩格にあたる90年代の終わりに発売されたMSR社のDRAGON FLY(火力調整自在の革命児)も
このスピンドル部分に関しては似たような構造を持っています。
ここは、バーナー燃焼室から近い位置なので、常にバーナーからの熱伝導に晒されるという過酷な場所ですよね。
OPTIMUSがよく似た構造を採用したのはどういう意図なのかは判りませんが、
MSR社のドラゴンフライはこのシャフトに常に供給される液体燃料により(まだ気化されない状態です)パッキン部が
冷却される(バーナからの熱伝導を抑える?)画期的な方式なんだと以前MSR社の商品説明で聞いたことがあるので、
このシステムもおそらくそんな概念というか同じ考え方なんでしょう。
実はスピンドルシャフトの先端部はむしろ燃料の気化を促進するために高温を維持させないといけないので、このスピンドルシャフト自体が長いのは、根本と先端で相反する用途の目的を達成させる構造という「画期的or矛盾」な考えだとも言えます。
そしてこの困難な用途の為には従来の真鍮製のシャフトでは、すぐに熱変形しそうなので、ここではSUS合金系の素材を使っているようです。
(考えた人 エライ!)
とはいっても、さすがにパッキン部でも低温度ではない、というかOリングにとってはギリギリの高温管理帯だとは思うので、
結局この部分のOリングは消耗品と考えたほうが良さそうですね。(旧来のグラファイトパッキンはかなり持つのに対して)
MSR社は、以前はバーナー部の耐久性やフリーメンテナンス性を最重視して構造を最低限までシンプルにし、
その代わりのトレードオフで火力調整を犠牲にした、XGKやウィスパーライト系のストーブに絶対的な信頼感を持たせていました。
一方、これはメンテナンス的にはやや複雑なシステムというべきでしょうね。消耗交換部品が増え、
かつ整備箇所が増えるのは、ユーザーとしては、ややいただけない部分ではありますが、
そのかわり過去のMSR製品がトレードオフ故に持ち得なかった微妙な火力調整というアドバンテージが得られるのも、
極限環境で雪を溶かすのみだけでなく、平時にご飯も美味しく炊きたい国では重要なメリットですからね、
一概に否定はできませんのでこれは難しい。。。。
さてここで話を少し巻き戻し バーナーカップより外したクリーニングニードルに戻ります。
写真は外したばかりのまだ汚れているニップルとクリーニングニードル。
OPTIMUSは、かつてラジウス社(後に吸収合併)よりライセンスにて取得していたジェットの機械式クリーニングシステムを長らく採用していましたが、
新型のHikar+やNOVAの液体冷却スピンドルではその機械式クリーニングシステムが物理的に使えなくなったようで、
90年代のMSR社のものぐさ者向けのあっと驚くニードルクリーニングの特許を回避しつつ、さらに有効な方式を採用していました。(注-4)
クリーニングニードルのパーツ自体に磁性をもたせて、外部より磁力(の反発作用)を用いて任意にニードルの清掃を行うという方式です。
オリジナルのHikar+では、ケース底板に磁石を付けてケースを開いて、燃料タンクをセット、または仕舞うときのスライド行為で強制的に磁力で
クリーニングニードルを動かして、使用前と使用後に自動清掃出来るというなかなか画期的な方式でしたが、
タンク固定のNOMADではそれができないので、分離式のNOVAを習って、メンテナンスツールに仕込まれた磁石で
使用者が随時、クリーニングするような形式にしていたのです。
下の写真は金属(塗料皿)にくっ付くニードルのエレメント。ニードルの付いた真鍮製のシリンダーの中に磁性体が仕込まれています!
そして、実際にこれを駆動させる為の磁石付きのマルチツールバー (NOVAに付属のものと全く同一ですね。)
下のリンクの動画でそのツールバーとそれを使った作動の様子が分かります。(別ウィンドにコピペで見れます)
https://youtube.com/shorts/oM7xc3Os8Y8?feature=share
ということでまたまた、話を戻しまして、今度は清掃し、出来る限りきれいした、スピンドルシャフトの先端部。
(焼き色はさすがに取れませんが、コビリ付いていたカーボンなどはなんとか支障ない範囲まで取れました)
スプラインの燃料ラインでもある縦のスリットも見れるでしょうか?(DRAGON FLYも同じ構造です)
パッキンのOリングも変えて、バーナー部のメンテンナンスもほぼ終わりましたので、
次に課題のタンクとバーナー部の接続部からの燃料漏れの原因と対策に入るのですが、、、、
バーナー側とタンク側の燃料ラインの接続はNOMADの場合は、いわゆるパイプ同士のフレア接続で行っていました。
バーナー側。
タンク側。
真鍮素材のパイプ同士なので、接合部にパッキンは存在しません。(正確にいうと分解時には少なくとも存在を確認してませんでした)
ナットの締め付けにより黄銅金属同士の密着性を高めて気密性を保つ古典的な結合法なんです。
が、、、、
これには難点があって、フレア接続って頻繁に脱着するとその気密性が金属の変形によって変化してしまうということですね。
はたして 今回再組み立て中に、気密性を高める為(もともと気密性が悪く漏れていたんですからね)
ナットをつい締め込み過ぎて、タンク側から出ているパイプのフレア部分を破損させてしまいました!
これは レストアする者にとってあってはならない痛恨のミス。
タンク側から出ているパイプのフレア加工部が完全に失われていまい、本来外れるはずのないナットがタンク側のパイプから外れてしまってます。
ナットを抜きにするとこのような感じで接合されるべきものですが、これではどうにもなりませんよね。。。。
やってしまった、、、、これはあまりのショックで、落胆し、しばらく作業を中止放置していました。
そして下のような状態で3つのパーツをいっそロウ付けしてしまおうか?とも思いましたが、
下記の割に単純かつネガティブな理由でその考えも衰えることに、、、
(1)ロウ付けしてしまうと、未来永劫タンクとバーナー部が分離できなくなる。
(それはそれで、システム全体の安定面では決して悪いことではないのですが・・・)
(2)ロウ付けする箇所がとても小さなエリアで、自らのロウ付けのスキルではとても困難な作業が予想出来るし
さらに接合部の強度もあまり期待できない。
(3)燃料フィルターを唯一、装着出来る箇所を失うことになる。(メンテ不可)
自分としては特に(3)の燃料フィルターの装着が不可になるというのは一番の懸念でした。
なぜなら このNOVA(Hikar+も同様)のバーナーは前出の磁性を持ったクリーニングニードルが燃焼部に有るということです。
つまり、燃料に磁性に反応する不純物が含まれていると、燃料フィルターがない場合は、それがそのまま燃焼部まで行ってしまい。
磁性体であるニードルにガンガンとくっついてしまう可能性があるということになります。
そうなると 安定した燃焼を持続させることが難しいですね。
結論:やはり燃料フィルターは必須なんです!
ということはここは時々、フィルターメンテナンスで外さないとならない箇所になるということです。
色々な方法を考え代替え材料など揃えならが、悶々と一ヶ月以上過ぎましたが、
最終的にこの難関を解決した方法は、結局元のパイプの先端部の再フレア加工化でした。
このケロヨンタンクは鉄製ですが、そこから出ているパイプは、真鍮製です。
色々な塗装部分等を濡れ雑巾などで保護しながら、元の数ミリ径の真鍮パイプの先端をガスバーナーで真っ赤に熱しながらフレア加工を行いました。
もちろん加工したら、その後にはナットが入らなくなりますので、ナットもはめてからですが、ナット込で20mmもない長さのパイプですので
焼きの入った特殊な鉄棒を使い慎重にフレアを形成するのは、スリリングかつ慎重を極める職人的な作業の連続でした。(やや大げさか)
*最初は市販のフレア形成工具が使えないか検討したのですが、作業するパイプの長さや口径の関係で、合う工具がないことが判明し
やむなく、自己形成となったわけです。
結果的には幸い自己流のフレア形成でなんとかうまくいきました。(作業風景の写真は緊張のあまり撮影できず)
そしてバーナー側の定位置にはHikar純正の燃料フィルターを装着出来るようになりました!
一番の問題点を解決できましたので、気が楽になったのか、このケロヨンタンクはバーナー部も念入りに清掃しました。
まずはカーボンなどを除去するためにキャブクリーナーなどで洗浄、その後に金属クリーナーできれいしました。
金属クリーナー使用については、その種類によっては金属表面を侵すので賛否あるようですが、こと真鍮部品はとても綺麗になりますね。
クリーナーを染み込ませたペーパータオルを巻きつけて10分程度放置。
使用上、機能に関係ない部分をさらにブラシで磨けば、見違えるほどに!
(一回燃焼したら一発で焼き色が付きますが・・・・)
再度、組み上げる時は、自家製の(お粗末な)フレア加工部にこれ以上ストレスを掛けないように
新たにOリングを併用して密閉性を高め、かつ接続部に負担を減らすようにしました。 (つまりもうフレア接続ではないということですね。)
使ったOリングは勿論純正には有りませんので、寸法を計測してモノタロウで二種類ほど購入し、塩梅のいいものを採用しました!
そのOリング自体はシリコンよりも耐熱性が高く、耐ガソリン性能の高いフッ素ゴム系のものを使いました。
(耐熱耐油のOリングより真鍮よりも柔らかい銅ワッシャーも、もしかしたらありかも知れません。)
今度は締めすぎないように慎重に締結・・・・
試運転の様子。 当然ながらもう燃料漏れもなく上手く燃焼していますし、火力調整もできます。
NOVAはMSRドラゴンフライよりもなぜかスピンドルの回転角というか範囲が大きく、火力調整の幅が広いかな?いやかえって面倒かな?
蘇った火力自身も同じ一号機のブラックタンクモデルよりも強そうで、それはバーナー周りのフルメンテ作業が効いたかも知れません。
唯一の欠点は燃焼音がうるさいこと! まぁこれは構造上仕方ないですね。
社外品のサイレンサーバーナーヘッドを使うしか無いかも。
(注-1)
2000年代に発売された、OPTIMUSの箱型ストーブがHikar+で、OPTIMUSがエクスプローラーの後に満を持して発売した
タンクバーナー分離式のNOVAに搭載された新型高効率バーナーを共有した、箱型の最終形。途中から中国製造になったとの話もあり
並行輸入品を買うと、色々問題があることもあり。
事実、自分のNOVAのケロヨンタンクも中でカラカラと音がするので燃料タンクを覗いてみたら加圧ポンプの逆流防止弁のユニット(NRV)が入ってました。
もちろんポンプ側には(NRV)が付いており、ちゃんと機能しているので、製造時にうっかりタンク内に落として、別のものを取り付けしたと思われますね。
(製造=出荷時の検品がいい加減ということです)
(注-2)
Hikar+の前の型の111Hikarで、コブラバーナーと言われるサイレントヘッドを付けた機種。通常は黒タンクだが
下記のリンク先のモデルのようにケロヨンタンクを付けたモデルも有るようであり、、、(つまり過渡期には何でも有りなことになる)
https://classiccampstoves.com/threads/optimus-111-cna-norwegian-armed-forces-assembled-from-nos-parts.45601/
(注-3)
NOMADのビルダーが、何故?Hikar+のユニットをそっくり使わずに、わざわざ改造してNOVAのバーナーユニットを組合せたのかには
色々な検証があるみたいですが、どうも以下の二点がその理由のようです。
1.そもそもHikar+の初期型のユニットには、タンクとバーナーを繋ぐフューエルラインに潜在的な強度問題を抱えていたので、それを解消するため。
2.NOMAD自体が111Hikar時代のユニットに合わせて作られていた時代がありHikar+のバーナーの高さが低いユニットをそのまま使うと、五徳との距離が離れ
燃焼効率がよくなくなる。
3.そこでNOVAのバーナーユニットを使うことで、五徳とバーナー燃焼部の距離を理想的に出来。かつストーブ全体の高さを抑えることが出来るという利点。
以上については以下のリンクのフォーラムの考察を参考にしました。
classiccampstoves.com
Nomad Multi-Fuel Stove 2007
https://classiccampstoves.com/threads/nomad-multi-fuel-stove-2007.23691/
(注-4)
OPTIMUS社が特許の機械式クリーニングシステムを採用している時、MSR社は、有効なクリーニングニードルを内蔵できませんでした。
(メンテナンスの都度、ニップルを外してプリッカーを使ってちまちまとやるしかなかったのです)
ところが、90年代に突然、クリーニングニードルを内蔵し始めます!
OPTIMUSのライセンスに抵触しない新しい方式をみつけたのでした、それはニップルの内部で自由に動くニードル部品を内蔵させること。
それがシェイカージェットシステムです。(シェイカー>シェイク>振るみたいな意味合いでしょうね)
ストーブを移動したり運搬中には、ニードルユニットが勝手にニップル内で動いてジェットホールを自動で綺麗にしてくれるという構造です。
これは画期的で、しかも機械式ではないので、おそらくライセンスに引っかからなかったんでしょう。
厳密にいうと、あまり頻繁にニードルがホールの掃除を行いすぎると、ジェットホール内径が削れて広がってしまい、空燃比がおかしくなってしまいます。
つまりこの方式はニップル(ジェット)部品の交換時期を早めるという欠点を持っていたのかも知れません。
まぁそのような人は一年の内、200日以上 トレッキングや探検や冒険をしているヘビーユーザーってことになるので、他の消耗部品も相応に交換時期が早まるので
事実上は問題にならないかと思いますが。
で、今度はNOVAバーナーで、お得意のスピンドルシャフトのギアで連動させた機械式クリーニングシステムが物理構造上使えなくなったOPTIMUSは
今度はMSRの「シェイカージェットシステム」ライセンスに抵触しない新しいシステムの導入をしなけらばならなかったのでは無いでしょうか?
MSR社のライセンス内容を見たわけではないですが、おそらく「自由に動くクリーニングニードルユニット」みたいな一文があると想像してます。
なのでOPTIMUSは、磁石を使って自由ではなく、使用者が任意に使用できるというようなことで、クリアしたのかも知れませんね(あくまで私の想像ですが)
実際には作動させる磁石がなくても構造的には バーナー部を振れば、ニップルのなかでニードルユニットは一応動くと思いますので、、、、、
蛇足ですが、MSR社が、「シェイカージェットシステム」を搭載した、新型XGKやウィスパーライトシリーズを出した時、ジェットの部品が収まるように
本体の燃焼室の形状を変えていました。
でもMSR社は、過去のXGKシリーズにも「シェイカージェットシステム」の機能を使えるようにレトロフィットパーツ(背の高い専用のジェットニップルとニードル部品)
を提供してくれたのです。
おかげで私のXGKIIもその恩恵にあずかることができて、ものぐさクリーニングを堪能しています。
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アルミ箱ストーブ 「Stansport Trail stove 」 テスト燃焼
http://coolys.exblog.jp/31217703/
2022-04-11T20:56:00+09:00
2022-04-11T20:59:44+09:00
2022-04-11T20:56:19+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
タンク別体だし立ち上がり時は(基本的に)非加圧式なので
Endersとかの加圧式を見慣れてると、その燃焼風景はかなり穏やかですね。
でもこの750ccサイズのパーコレーターくらいならば苦もなく湯が沸かせますから文句はありません。
(タンク一体型よりも多少プレヒート時間が掛かるかなぁくらい)
この Stansport Trail stove はオリジナルのワイヤーパンにより安定性を持たせるために
補助の五徳フレームを追加しました。
とりあえずは、先行試験のつもりで2mmのスチールロッドを加工して取り付けしています。
この状態で収納できるので、キャンプ現場で撤収時にうっかり無くすこともないでしょう。
そしてゆくゆくはSUS材で作りたいですね。
応用すれば8Rや111シリーズでも運用できそうです。
図面を描いて採寸加工中、でもアドリブで形を変えていきます。
仮組みして最終折り曲げ位置の決定、この時点で片方のパンサポートに半固定することにしました!
これで外れなくなります。
そして収納時も問題ないことを確認!
シェラカップサイズの容器でもこれで安定して載せられます。
それにしても、このStansport Trail stove
Optimus 99 のcloneモデルと入っても、燃料タンクキャップのネジ径が違うとか微妙に本家と設計寸法を変えています。
なので、OPUTIMUSの後付加圧ミニポンプ&それ用のタンクキャップが使えないのでした!
まぁコピーするときに色々事情があったのでしょうけど、どうせcloneモデルならばそこまで一緒にしてほしかったよと。
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アルミの箱ストーブ
http://coolys.exblog.jp/31117396/
2022-03-26T21:09:00+09:00
2022-03-26T21:10:48+09:00
2022-03-26T21:09:10+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
アルミ箱の小型ストーブ 2種
右がOPTIMUSの199(Ranger)後期型
左がStansport Trail stove
(俗に言うOPTIMUS 99(Ranger)後期型モデルとおんなじです)
OPTIMUSは同じRangerでも199と99とあるのでややこしいが
99はベーシックな同社の8R(Hunter)の機関部をアルミの箱に入れて軽量化を図ったというべきモデルで
199はさらに大型の111Cの高出力のマルチフューエルのサイレントバーナーを付けていること。
なので重量は199が900g(注-1)近く有るのに対して
99は、630g程度しかない。 *多分ベースとなった8Rより軽い!
とはいうものの左の99は、実は台湾製の(ブランドはアメリカだが)コピーモデルなのです。
でも部品はほぼOPUTIMUSと互換性があるのであとで困らないし、部品精度もまったく本家と遜色ない作りです。
(おそらく製造は台湾のFENIX社製かと思われる)
こうやって内部をみると199がいかに大きなバーナーヘッドを載せているかが一目瞭然。
コッヘル代わりになるアルミの上蓋の高さも違うし、下箱も高さが違う。つまり箱自体は全く別物ということ。
唯一、L型の風防だけは共通部品らしい。
マルチフューエル(注-2)なバーナー自身も背が高いので五徳含めて199は99より随分背が高い。
さてこの台湾製のStansport Trail stoveは、軽整備する際に真鍮製のタンクやバーナー部を磨いているので
キラキラと光っている。
外装がそっけないアルミなので、かえって銀色と金色のコンビネーションもいいものかなぁと感じる。
こうやってみるとなかなかシンプルでよろしい。8Rが調理中の煮溢しなどで
鉄製のケースが錆びてしまうのとちがい、こちは風情の少ない分そんな使用に伴う杞憂は少ない。
そっけないアルミも磨けば少しは色気が出る気がするし。
ということで、やはりケースはアルミがいいなぁと思います。(注-3)
そして、クリーニングニードルの内蔵位置の設定が違っていた199を再調整後に燃焼させたのがこちらで
やはり静音の高火力バーナーは素晴らしいと思った次第。
もっとも最高火力では30分持つかどうかの燃料タンク容量は要注意だけど、
750ml〜1リットル程度のパーコーレーターで湯を沸かすには十二分!
それにしても
同じアルミケースでも大王様のNOMAD
とは違う可愛らしさがたまらないですね。
(注-1) 高所用のエアポンプやエアリストラクターなどの補助部品パーツ含む重量です。
(注-2) マルチフューエルとは言ってもホワイトガソリンと灯油とアルコールの三種類で、特にアルコールでの燃焼は超困難である。
(注-3) 本家99の後期型をコピーしたらしい。(遮熱板がアルミ製なので)但しビス等本家がーに対して+にちゃんと更新されている。
平行棒スタイルのワイヤー五徳はステンレス系の特殊合金のようである。
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PRIMUS 71Lのオーバーホール
http://coolys.exblog.jp/31031837/
2022-03-05T21:38:00+09:00
2022-03-05T21:58:56+09:00
2022-03-05T21:38:06+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
2008年の暮ですからもう14年近く前に着火させたきりのPRIMUS 71Lを、本格レストアすることに!
その形状から1950年代の登場当時から「ピクニック・ストーブ」と言われることもあったケース入りのガソリンストーブです。
2008年にノズルまわりを軽くメンテして上手く燃焼できたはずですが、
今回、久しぶりに着火させたら、長続きせず赤火に・・・・
これは、予熱不足か?。ジェットニップルまわりか?、タンク圧不良か?、色々原因がありそう
てなことで、大規模なメンテナンスをすることに相成りました。
ケースから出した本体は、相変わらずSVEA123とそっくりですね。
後ろの画面は2008年当時の本ブログの記事画面です。
前回は、スピンドルシャフト廻りのメンテは割愛していたので、今回はやります。
で、抜いたスピンドルシャフト。 意外に汚れていなかったので、びっくりしましたが、なにか違和感が・・・
実はスピンドルシャフト部分の気密構造を司る、ガスケット(普通は鉛系のグラファイトパッキン)が出てきません!
シャフトが入っていたチューブの中をみると、なんとガスケットがそのまま固着して残っているではないですか!
しかも、よく見るとこのガスケット、本当に車のエンジンとかに使うガスケット素材みたいで鉛系ではないようです。
長年の熱と圧縮でガッチリ張り付いて、もう金属のように硬化しながらケースに張り付いていました。
とは言ってもこれを再利用するというのも未来に禍根を残すことになるので、色々工夫して取り除くことに
自分の持ってる使えそうな工具をすべて使い、およそ1時間かけてやっと古いガスケットを取り除くことに成功しました。
画面下に落ちている、茶色の粉状のものが苦労して掻き出したガスケットの残滓です。
難儀な作業の間に、薬品できれいしておいた、燃焼系の重要なパーツ。
スピンドル軸とジェットニップルとスタッフィングボルト。
真鍮クリーナーで表面上はなかなか綺麗なりました。
特に、偏り燃焼噴射していたジェットニップルは内部もかなり綺麗にしましたが
さすがに、そろそろ新品に交換したほうがいいような気もします。
この部品は、OPUTIMUSの123あたりと共用のハズですし、国産のリプロ品も入手しやすいので
ニップルが入る本体部、ちょっとピントが甘いですが、できる限り内部も綺麗にしました。
そして撤去したガスケットの代わりに新たに入れるグラファイトパッキン。
これも国産のリプロ品で、50年以上前の外国製のストーブにこういう消耗品が現在も供給されているのは感謝しか無いですね。
さっそく、クリーニングされたスピンドルシャフトに入れて挿入していきます。
スタッフィングボルトで締め込んで完成!
といいたいところですが、まだ大事な整備が残っていました。
赤火の原因のひとつと思われる、燃料タンクキャップのパッキンです。
2008年には大丈夫でしたがそれから13年以上経ってるわけですよね、大丈夫な訳ないですよね。
一見、傷もなくまともそうですが、ゴムはパキパキに硬化して、刃物で突くとパキンと割れるくらいでした!
これじゃータンク内の内圧が保てるわはずが無いですよね〜。
タンクキャップの安全弁のシールゴムと共に新品(リプロ品)に交換しました。
ちなみにこの安全弁のフタ、 マイナスネジ風ですが、手持ちのマイナスドライバーの先が入らない微妙なスリット幅です。
違う用途の工具の背の部分を使って緩めました。(固着してなかったのも幸いです)
そして完成し、試運転のショット
いい感じです。 自動加圧式なので、強制加圧式に慣れた目には火力はほどほどですね。
試運転燃焼 動画
オマケ-1:ミロの750mlのパーコレーター置いた感じ(いい火の回り方です)
オマケ-2:闇の中で脈動する燃焼音と、踊る湯気はレストアラーにとって最高の光景ですね。
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NOMAD/OPTIMUS Hikar+(& NOVA)-1 BLACKTANK
http://coolys.exblog.jp/31007542/
2022-02-22T00:03:00+09:00
2022-04-18T16:58:07+09:00
2022-02-22T00:03:30+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
憧れのマルチ・フューエルストーブの 通称「NOMAD」をとうとう手に入れました!
とはいっても、このストーブの機関部はOPTIMUSのHikar+(Nova)なんですが。
一見綺麗でしたが、燃料漏れ箇所があったりで、念入りに各所のメンテンナンスやOH=初期化をしないと
とても使えない状態でした。
これ機関部はOPTIMUSなので、スェーデン製(実は最終期は中国製造?)ですが
タンクは真鍮製でなく鉄製でかなりコストダウンが進んだ時期のOPTIMUSの寂しい状況の製品でした
オリジナルのケースは、調べるとどうやら英国製らしいです。なかなか軽量なアルミ合金で作られています。
なんの飾り気のないケースですが、ここは自分の琴線にふれることふれること!!
アルミを荒々しく折り曲げて、リベットでガンガン止めているディテールが堪りませんね!
もちろんアルマイト表面処理なんかしてるわけないし
あぁ強く抱きしめたい!! (痛いけど)
軽量かつうまく考えられた独自のアルミケースのおかげで、乾燥重量は見た目よりかなり軽量な、2.1kgでした。
*ただしオリジナルのOPTIMUSのHikar+はスチールケースでも1.7kgですので、400gほどは重くはなっていますね。
オリジナルと違い立派なステンレス製の五徳が付いているので、その分重いのは仕方ないでしょう。
そもそもOPTIMUSのHikar+は元々の用途がベースキャンプ用で、担いで歩くバックパック的ではないので
この重量差は問題ないレベルですね。
まぁスチールケースのオリジナルと比べるとケースが錆びないからいいかと。
さてこの個体は、手元に来てから2ヶ月以上、、バーナー部の様々な部分の消耗部品交換&オーバーホールを経てやっと安全な燃焼にこぎつけました!
試運転はホワイトガソリンですが、日本でのキャンプとか災害時での実用にするにはやっぱり灯油がいいかと・・・
OPTIMUSの自慢の21世紀設計の新型バーナーヘッドは、熱交換に秀た設計で予熱時間が極短いのが自慢でWガソリンならば30秒程度で本燃焼に移れます!
英国人が考えた、今まで見たこともない独創的なステンレス製の五徳の形状も未来チックですが、意外にも小径のパンやコッヘルは不得意かも
使える液体燃料は、ホワイトガソリン、自動車ガソリン、ケロシン(いわゆる灯油)、パラフィンオイル、軽油やジェット燃料なのですが
実用には灯油かホワイトガソリンが一番いいでしょう。 前のオーナーも灯油を使っていたようです。
ホワイトガスではさすがに綺麗にブルーフレームで燃焼します。
やや大きめのタンクで、最大で2時間くらい使えるでしょうか?
音はややうるさいですね。 下の動画の通り、MSRのドラゴンフライに似た燃焼コントロールの構造で、火力調整はやりやすいです。
(ただしコントロールバルブは回転角がやたら広いので、まるで望遠レンズでMFしている感覚ですが)
騒音問題に関しては社外品のサイレントバーナーキャップもそのうち用意すべきかも知れませんね。
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初釜 2022 MSR DRAGON FLY
http://coolys.exblog.jp/30959636/
2022-01-24T21:20:00+09:00
2022-01-24T21:43:38+09:00
2022-01-24T21:20:42+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
MSR DRAGON FLY
15年ぶりに最燃焼させました! *おいらくの恋?
社外品のサイレンサーバーナーヘッドは流石に静かです。(タイムラプスなので音声ないけど)
それにしても MSR製品は信頼感が高いなぁ。やはり付き合いが長いせいもあるのかなぁ。
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UP Dated Dragon Fly
http://coolys.exblog.jp/30906207/
2021-12-26T19:20:00+09:00
2021-12-27T09:35:10+09:00
2021-12-26T19:20:54+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
MSRの"Dragon Fly"は、確か発売年度にこれは!と思い衝動買いしてしまったSTOVEです。
マルチフューエルで、とろ火制御も出来る初めてのMSRの液体ストーブでしたが、
その燃焼音がとても煩いのが難点でした。
すでに静音化改造されていた、"XGKII改"や初めから静音な"Whisper international"の陰に隠れて
その後2〜3度使ったままずっとお蔵入りの状態になっていました。
また"XGKII"と"Whisper international"は自作アダプターによりカセットボンベ缶が使えるようになっており、
とても使い勝手のいいSTOVEシステムになっていたのです。
"Dragon Fly"は低地での使用では折角のとろ火制御のシステムを持つものの
CB缶アダプターが兼用出来ない専用設計の燃料供給システムもネックなって
ほぼ、出番を失ったま十数年ほったらかしの状態。
数年前に引っ張り出したら、専用の燃料ポンプは経年劣化でヒビが入ってとても使えない状態。
どうもこのポンプは最初から欠陥品らしくリコール級の耐久性の低いものだったようですが、
もちろん使っていないのでそんな事も全く知りませんでした。
昨今は、マルチフューエルで、とろ火が効いて(さらに進化モデルでは、OD缶も使える)
OPTIMUS社のNOVA80シリーズが評判が良くて、欲しいなぁと思っていたところでしたが、
何血迷ってるの? ほぼ同じ機能の"Dragon Fly"がウチにはあるじゃないの!と自分の心の中のMSR派が訴えかけてきました。
そこで、今回、重い腰を上げて"Dragon Fly"の近代化改装を行うことに・・・・
という長い前置きでした。
以下本題
まずこれが、1990年代終わり頃の購入時のままの状態。
バルブ周りのパッキン類は補修用パーツで最近交換修理できましたが、肝心のポンプの重要部分に亀裂があり試運転もままならない状態です。
そして、これが今回UP-DATEされた状態。
燃料ポンプは、当然ですが純正新品に交換。(対策品なので色や細かいディティールが変わっていますね。)
ワイヤー五徳の上に載っかってる三角型のSUSパーツは、底の直径の小さいポットやシェラカップを安定して載せる為のアダプターで
これは社外品。
そしてバーナー中央に鎮座している鋳物風(実際鋳物ですが)のものが、サイレンサーバーナーです。
これも社外品。
以上、三品でUP-DATE 完了でした。
純正のポンプはこの新型タイプになってもう十数年かと思われますが、
"Dragon Fly"の場合はポンプの役割は、なんとなく火力調整もする"XGKII"や"Whisper international"のポンプと違い、
タンクから燃料を圧送するための流量調整のみなので、特に新型で使い勝手が上がったとかという感じはほぼない部品ですね。
まぁ基本樹脂なので、数年ごとの消耗品と割り切って交換するものなのでしょう。(液体燃料にも晒されるしね)
でこれが、実は¥5,170もするんです。(正規品)
お次のSUS打ち抜きプレス加工品製の五徳アダプターはなかなかのアイデア商品。
実はこの五徳アダプターは"Dragon Fly"専用ではなくOPTIMUS社の8Rや99などの五徳にも使えるらしいですのでお得ですね!
(8Rも99も持ってないですけど)
ただ小さい部品なので撤収時に落としたり無くしたりしないよう気をつけないとなりません。
チェーンで本体五徳に繋ぐか、もしか予備も買うべきかも?
これは社外品ですが、アマゾンで¥1,700の安さ!
そして今回のUP-DATEの最大の目的は、そのトライアングルの下に鎮座してる、バーナーヘッド(社外品)です。
これは、どこか外国(で作ってる?)QuietStoveというブランドが出している サイレンサーバーナーヘッドです。
重めの鋳物を加工したもので、ノーマルのスプレッダー型のバーナープレートでの燃焼に対して
10db程度の燃焼音の低減が出来るというもので、他社のスプレッダー型ストーブ用にも専用のタイプを沢山出しているアイディア商品のようです。
(ちなみに"Dragon Fly"用はModel 107という品番)
MSRの"Dragon Fly"のノーマルの燃焼音は本当にうるさいので、これで静かになるのなら助かりますね〜。
しかしこれは、純正品(正規品)だと¥12,000くらいするんで、ちょっとなぁですが、並行輸入ならば、¥5,300くらいで入手出来ます。
まぁそれならと・・・・っていう感じ。
それにしてもDragon Fly=トンボ いやトンボってそんなに煩くないだろ!
MSR社どんなネーミングセンスなんだと思わず突っ込みたくもなりますが、
トンボも耳の横で羽ばたかれたら流石にうるさいだろうと思うえばやや納得です。
蛇足ですが、"Dragon Fly" ストーブ全体の形を見るとトンボというより 日本人的にはどう見てもタカアシガニを連想しちゃいますよね。
でもMSR社は過去に同じようにとろ火の効く"Fire Fly"(蛍)というモデルを出していたので、
名称的には何か関連付けたかったんでしょうね。
でも"Fire Fly"(蛍)って、あの青白く儚い光を放つ感じって、どうみても冬山で生死をかけて使うSTOVEにミスマッチな気もしますね。
と言うわけで、断捨離から奇跡的に生き残った、"Dragon Fly"ですが、
UP DATEに費やした金額は、¥12,170ほど・・・
新品のいいガスストーブ買えますね・・・(中華製STOVEなら4台くらい買えそう)
今思うとちょっとため息がでますが、今年ももう年末なので、UP-DATE後のテストする暇も機会もありません!
来年にはその静かなるSUPER STOVEとして使うことがあるのでしょうかね。
実はまだ入手したもののほったらかしたり、レストアしたもののテストもろくにしていないSTOVEがいくつか有るんですよね。
(そして物欲に負けてOPTIMUS POLARISとかを買っちまわないように!)
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Enders 9061
http://coolys.exblog.jp/30382680/
2021-01-04T17:44:00+09:00
2021-01-04T17:44:28+09:00
2021-01-04T17:44:28+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
KOCHER.BENZIN EINFLAMMIG
Bouiahr:1965 &1966
西ドイツ軍 分隊用ガソリンストーブ
2台あってもしょうがないんですけどね・・・まぁ予備ということで。
古いEndersは燃料タンクの加圧ポンプが案外弱点です。
あと燃焼室がWなので余熱に多少時間がかかりますが、火力調整はやりやすい!
正直、サイレントバーナー付けたMSRのドラゴンフライがあれば使用頻度は低いのかなぁ
でもドラゴンフライよりはるかに趣味性が高いのは見ての通りというか
これはガソリンストーブの泥沼世界ですね。。。
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BUND
http://coolys.exblog.jp/30212093/
2020-09-09T14:14:00+09:00
2021-09-05T09:24:44+09:00
2020-09-09T14:14:30+09:00
coolys1
STOVE & LANTERN
Enders 9060 西ドイツ陸軍分隊用ストーブ(1965年製造/2020年入手)
TUTIMA military chronograph 西ドイツ空軍(1985年〜/1989年入手) *注1
*注-1
Military chronograph 購入時には裏蓋にBUND(軍支給品)の刻印が入っていたが、1度目か2度目のオーバーホール時に
民生用の通常の裏蓋に換えられていました。 正規品で当時の正規代理店(PX)に出したのだが何か理由があったのだろうか?
どちらかで一度ムーブメントをそっくり交換しているので、裏蓋のシリアルナンバーと連動しているのだろうか?
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