カテゴリ:藤沢周平( 10 )

藤沢周平本

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年末から朝日新聞社から朝日ビジュアルシリーズとして出版されていて、
本屋で気になっていた。(年末に試しに二冊買ってみる)
定価¥560は
・・・やや中途半端な内容から見るとちょっと高いかなぁ〜。

最近は、こういう本が流行っているので、もしやオマケで浅沼半十郎か内藤老人のフィギアでも
付いているかと思った。  笑

このシリーズ、当然読んだものを買うようになるのだろうが、
私みたいにまだまだ読んでいないほうが多い輩は藤沢文学文庫にこの¥560を投資した
ほうがいいみたい。

ただ、蓬田やすひろ氏 画 の表紙はサイズも大きい本なので魅力一杯。


先週末、大量の未読の本(文春文庫)を頂き、堪能している。
現在読んでいるのは、昨年オール読物でいくつか発表された、未刊行の初期短編集である

如月伊十郎を主人公に据えた極初期の連作は、 えっこれが藤沢さん?と思える。
なんだか山本一力さんかと思った。(山本さんは同郷であるが・・・・・)
by coolys1 | 2007-01-16 00:00 | 藤沢周平 | Comments(4)

オール読物5月号

待望の文庫化で、いそいそと「ダヴィンチコード・上・中・下」を
買って読む。

りゃりゃ〜!! 間違えて映画の脚本を買ってしまったかというような
展開内容にちょっとビックリだったのだが、すらりと異教徒の私にも面白く読めた。
しかし、今度公開される映画の宣伝の擦り込みが多少あるせいか、どうも読んでいる
最中にT・ハンクスやJ・レノの顔が浮かんでは消え浮かんでは消えで、どうにも困った。 笑

そんな中での例の藤沢周平の初期作品発掘第二弾(二作品)が掲載された
オール読物5月号が発売! 思わず貪り読んでしまった。

「無用の隠密」
隠密という陰の組織で働く者達の悲哀を主軸にした内容だが
その後の藤沢作品の色々な世界が全て詰まっていて、それらを旨く納めて、
初期作品とは思えぬ、まさに非の打ち所のない素晴らしい作品であった。

武家物、市井物、恋愛、サスペンス、ミステリー、そして敵役にさえ
華をもたせる渋い演出!!
どうして短編にそこまで入ってしまうのか不思議なくらいである。

もう一編の「残照十五里ケ浜」は戦国末期の庄内地方の
史実物である。

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ちなみに萩原浩氏の「ちょいな人々」。混んだ京王線の中で
思わず笑いを漏らすほど面白いのだった。
by coolys1 | 2006-05-02 08:12 | 藤沢周平 | Comments(0)

発見

<藤沢周平>無名時代の短編小説、14編も見つかる

おおー! 明日は本屋に寄ってオール読み物買っていこう(遅刻だけど)
by coolys1 | 2006-03-21 10:24 | 藤沢周平 | Comments(0)

季節の模写:藤沢周平に惹かれる部分

だが春の日暮れは、秋のようにすとんとひっくり返ったように
夜に変わることはない。

そこまで来ている夜と、しばらくじゃれ合いながら、
ためらいがちに姿を消して行く。

両国橋まで来たとき、橋の上はもううす暗くなっていたが、
西の空にはまだ木苺の実のいろほどの明るみが残っていた。

藤沢周平  「おぼろ月」より
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by coolys1 | 2006-03-11 17:00 | 藤沢周平 | Comments(3)

隠し剣 孤影抄

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山田洋次監督の時代映画「隠し剣 鬼の爪」の原作短編が収録された文庫。

「鬼の爪」含め、全八編が読めるが、どれも素晴らしい作品である。
映画になった「鬼の爪」はその名の秘剣としては、この文庫の中でもやや地味な
ようで、それ故か山田映画では「邪剣竜尾返し」の秘剣も取り入れられているようだ。

隠し剣シリーズは主人公が折角伝授された秘剣を遣いながらも、
力足らず自らの命を落としてしまうという結末も多い短編集だが、
そのあたりが、決してずば抜けた剣豪像を創り上げない藤沢節の一面だと思う。 
このシリーズは直木賞をとった、藤沢周平の初期作「暗殺の年輪」の正式な延長上にあることは歴然で、全編に漂うちょっと暗めの雰囲気がまたいいと思った。

その中で私の好きなものは、闇夜に使う暗殺剣で上意討ちされた父親の仇を
探しきれなかった息子、そしてその妹、志野が偶然にも迎える皮肉かつやや怖い結末。
それを彼女の視点でサスペンス調に仕上げた(つまり秘剣を遣う者が主人公ではない訳だ)
「暗殺剣 虎の目」が作風ともに大好き。

また立場上、最も抗いがたい相手に秘剣を利用されながらも、それに気づくのが遅く
自らの最後の最後に一矢報いることのできた、悲哀の討手とその姪との悲恋を軸にした
「必死剣 鳥差し」もやるせないが  いい。

そして最後に収録された、隠居してもなお若い頃に端を発した宿命に翻弄される
「宿命剣 鬼走り」もちょっと長編にしても面白そうな内容で、隠し剣士の最後を看取るに
相応しい集大成的な名編だ。

全体に言えることは秘剣小説>悲剣小説=悲恋小説だったということかも。
by coolys1 | 2005-11-24 12:00 | 藤沢周平 | Comments(2)

今週から!!

8月26日のNHKの金曜時代劇で「秘太刀 馬の骨」がいよいよ始まります。

お〜い     主演が内野聖陽だと「蝉しぐれ」と同じじゃん!!
どうもTVドラマ向きに脚本が書かれている可能性大なのですが、
ラストの謎の解釈をどの方向にもっていくのか愉しみです。

「蝉しぐれ」もいよいよ映画公開に・・・・・

昨夜はDVDで 隠し剣 鬼の爪を見ました(劇場でもみた)
ラストシーンがいつも山田洋次らしく、いや私はそれがイヤなのですが・・・
なんかブレードランナーの初回公開版のラストのようなとってつけた感じが
違和感大です。  少ない殺陣シーンは出来がいい  剣客とはいえスーパーマンで
ないので、同格同士の斬り合いではバッサ、バッサなんてそうないでしょうし。
by coolys1 | 2005-08-22 13:44 | 藤沢周平 | Comments(2)

再々読の愉しみ

藤沢周平の海坂藩ものの長編傑作「蝉しぐれ」の中で主人公の
ライバルがいる小野道場の高弟で三宅藤右衛門なる人物が出てくる。

そしてその三宅は後に刺客となって主人公と相まみえることになるのだが・・

実は蝉しぐれより数年後に描かれた、やはり海坂藩ものの「岡安家の犬」という短編に、
この三宅藤右衛門なる人物が同じ小野道場に、・・天稟の才をもった新入門下生・・
として紹介登場しているを、読み返し中に偶然発見してしまった。

つまりこの作品の時代設定は、「蝉しぐれ」より時代が後の海坂藩の設定として
読み取れることにもなるので、、、

これはちょっと自分だけの秘密を見つけたようで嬉しかったりする。

ちなみに、こちらでリンクしている藤沢周平データベース内の
(凄いです!素晴らしいです!いつも感謝です!)
藤沢作品登場人物情報では、まことに残念なことに「岡安家の犬」での
三宅の所属した道場名表記が間違っており、この推察がなりたたなくなっている。

画像は現在再読中の「秘太刀 馬の骨」 これも海坂藩ものであるが
長編では珍しくミステリータッチで上記の藤沢作品とは別の味わいがある。 
馬の骨という秘太刀の使い手が誰なのか? ということで当時、随分物議を醸したらしい。
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装丁デザインが秀逸で好き。
by coolys1 | 2005-07-14 12:47 | 藤沢周平 | Comments(2)

驟り雨

昨夜は帰り道に激しい雨に見舞われた。
家まであと少しというところで、あきらめて教育館の小さな軒下で雨宿りをする。
(途中の酒屋で晩酌の焼酎の物色に手間取ったのがまずかった)

雷雨ではないが、風と雨脚は強く地面に跳ね返った雨がズボンをどんどん
濡らしていく。  ここは商店街を抜けたあたりなので買い物帰りの人や勤め帰りの人が
びしょぬれになって走り抜けていくのをぼ〜っと見ていた。

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突然の驟り雨(はしりあめ)の為に盗みに入れずに、八幡様の軒下で雨宿りを
する盗人が垣間見た市井の人間模様。

濡れた身体を一番風呂で温めて、弥生を呑りながらまた読み返してみた。

今日は夕方は出先なので降られたら中野の自身番に滑り込むか・・・
by coolys1 | 2005-05-24 13:12 | 藤沢周平 | Comments(2)

大江戸探偵 その弐

ジャストタイミングで本屋で今日入手したのが

人文社の「めぐりシリーズ」8  藤沢周平・小説の世界という地図。

分間江戸大絵図に藤沢小説にでてくるランドマークが示してある。
小説中でもなんとなく頭の中で追ってはいたが、古地図があればいいのに
と思っていたので、感激した。

オーバーレイで現在の主要地下鉄と鉄道線が入っているので
散歩に持ち出して、主人公の足取りとかを辿ってみることができそうだ。
もっとも月島駅等はまだ江戸前であるのだが・・・・

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by coolys1 | 2005-03-13 23:58 | 藤沢周平 | Comments(3)

大江戸探偵

藤沢周平のハードボイルドものとして異彩をはなつ
3作品(シリーズ)

特に一作目の「消えた女」は素晴らしい。
藤沢作品は下級武士物が昨今、話題だが
市井ものはなんともいえない哀愁感があって読むと癖になる。
そして何度も読み返すとさらに味が増してくるのも魅力のひとつ

藤沢さんは風景模写、とりわけその風景に関わる光線の表現が
素晴らしく、写真趣味の方にはお勧めの作家だと思う。


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by coolys1 | 2005-03-11 00:16 | 藤沢周平 | Comments(4)