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休日特集 レアな二眼レフ

KONI-OMEGA FLEX-M

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全国二眼レフファンの皆様 こんばんは、休日(あるいは連休最後の)の夜を如何お過ごしでしょうか?

今宵は二眼レフファンの皆様の為に[特別枠]でお送りいたします。


まず お断りしなければいけないことが・・・

このKONI-OMEGA FLEX-Mは私の所有物ではありません。

そしてKONI-OMEGA FLEX-Mは正式には二眼レフではありません。



KONI-OMEGA FLEX-Mは二眼レフの特徴であるテイクレンズとビューレンズの独立したレンズをもつカメラですが二眼レフではありません。

なぜなら ボディ内に二眼レフにあるはずのビューレンズ側のミラー(レフ)が無いからなんですね!(つまり ただの 二眼カメラ)
その代わりビューレンズのボディの後ろ面にビュースクリーンが付いています。
無論、テイク&ビューレンズはヘリコイド連動しているので、ファインダーでバッチリピント合わせが出来ます、トイ系二眼風とは違うのです。

なので

撮影者は二眼レフ特有の俯いたウエスト・レベルでの撮影スタイルではなく、被写体を真っ直ぐ見たアイ・レベルでの撮影となります。
しかしそのボディ後ろ側のファインダースクリーンに写される映像は天地左右全て逆転映像となりますので、いわば大判カメラ的ですね。

KONI-OMEGA FLEX-Mの更なる特徴としては、フィルムバック式ということです。
撮影途中で交換出来るかどうかは忘れましたが、このボディにはなんと6×7のフィルバックが付いています。

フィルムバックは(KONI)OMEGA RAPIDで使っていたレバーを押し引きして巻き上げするラピッドバックが使われます。

レンズは標準では大変素晴らしい模写をする小西六のHEXANON 90/3.5が付いていますが
その他に望遠や広角の交換レンズがレンズボードと共に用意されていますので、この辺りはMAMIYAのCシリーズに近い感じです。
( Cシリーズのファンの方には申し訳ないですが、このヘキサン90/3.5の模写はセコールを大いに上回ります。)

このモデルは左手グリップ(レリーズ付き)が付いています。というか実はこれが無いと撮影が困難なんですが・・・

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ここで疑問!!

そうなんですね、、、、二眼レフで6×7ということは、縦位置撮影はどーするの? ってことですよね。。。

そうです。 そう これには正解がありません。 単純にカメラを横にするだけなんです。



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こちらはオーナーの「のくの」さん操るKONI-OMEGA FLEX-Mです。
よく見て下さい、ボディの後ろにレフミラー付きのアングルファインダーが付いていますよね。
これを付けて(オプション?)初めてKONI-OMEGA FLEX-Mは二眼レフになるんですね。

このアングルファンダーはボディに対して90度角度を変えて付け替えることも出来ますので、それによって初めて横位置撮影が可能になります。

しかし現実には、この質量の大きいボディを横に倒して撮影することがいかに大変なことか想像できますよね。

また二眼レフの基本的な弱点であるテイクレンズとビューレンズのパララックスも無視できませんね。

でも一度でも、このKONI-OMEGA FLEX-Mを目にすると、忘れられなくなります。
HEXANON90/3/5(テッサー光学系)の模写もそうですが、カメラ全体が醸し出す雰囲気が異次元的なのです。


国産二眼レフの優秀機としてはミノルタやフジ、そしてオリンパス、ヤシカなんかが挙げられますが、とってもこいつには敵わないでしょう。

もちろん本場ローライフレックスもしかりです。KONI-OMEGA FLEX Mから比べればローライもプリンツオイゲンだなぁ。

それだけ このIL Mostro=KONI-OMEGA FLEX-Mは孤高のカメラといってもいいはずです。


最後に質問を受け付けましょう。

Q.何故に貴方がここまでこのKONI-OMEGA FLEX-Mを賞賛するのか?

いい質問ですね。 では答えましょう。

A.実は私、このKONI-OMEGA FLEX-Mを買いかけたからです!!

某中古カメラ店でこれを見たときに全身に鳥肌が立ちました! これは今でも忘れられない記憶です。
そして速攻で取り置きをお願いしました。(その頃は一週間くらい取り置き出来たかと)

そしてその間にネットでKONI-OMEGA FLEX-Mのあらゆる情報を集めたのですが、
ハッキリと判ったことはHEXANON90/3.5が素晴らしいレンズであること、そして入手出来る機会が極めて少ないということ!
(国内では販売されていない。)

私は大いに迷いました、、、なにせプリンツ・オイゲンもといローライフレックスの中古が替えそうな値段だったのですから。
一週間、悩みに悩んだ末に私は結局自分に負け、その購入権利を放棄しました。(金策も付かなかった)



このブログの画像は数年前の撮影で、私が購入を諦めた直後に標準党掲示板でそのことを知った党員の「のくの」氏が男らしく購入した時のもので
(彼は大のコニカ好きでしたの)
東京までKONI-OMEGA FLEX-Mを引き取りにきた、のくの氏と新宿のキリンシティで祝杯を挙げていたときのショットです。

私は夢を叶えた彼と偉大なるKONI-OMEGA FLEX-Mに敬意を表して、PENTAXの67にポジフィルムを詰めて撮影したのです。

暗い店内であまりブラさずに撮れたのは、心の中で複雑にホッとしたからでしょうか。。。

貴重でちょっぴり無骨なKONI-OMEGA FLEX-Mは標準党員のくの氏のもとで大切に使われていくでしょう・・・・・


もひとつ最後に何故このようなカメラが企画されたのか?  

それは現在も不明です。

一部レンズ(標準90/3.5等)が共通のレンジファインダー機、(KONI)OMEGA RAPID が先行していた筈ですが、
なにかの理由で、よりダイレクトなピント合わせを必要とする目的の為に開発されたカメラだったのか?・・・・(なぜか二眼でね)
by coolys1 | 2009-05-10 18:34 | 写真機王道 | Comments(2)
Commented by sakura-blend at 2009-05-11 23:34
おお・・・ @ @))
Commented by coolys1 at 2009-05-12 23:19
sakura-blendさん 感染しましたか!?
それは正常
くわしくはコチラを↓
http://www.peterlanczak.de/koniflex.htm
なんと製造はマミヤだった!? という


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