前回までのあらすじ
世田谷の川に目覚めた六泉寺はとある秋の日、エムリコを連れ、池の上から北沢川をひたすら下るのであった。
烏山川と合流した北沢は、目黒川と名を変えつつ状況が少し変化していく。
とはいっても水量が増える訳ではないが、今までの生活臭さよりも公園風の作りとなって有終の美を飾るといった感じか。
なぜか、地面より高い位置を流れる沢は所々工夫をして、浅いながらも鯉がなんとか生息できるようにしているのが可笑しい。
周辺の植生管理は地元の方のボランティアで美しく保たれています。
左側の駒場の丘、南斜面にたつシタデルのような巨大コンドーや官社宅などを過ぎると、遠くに首都高3号線が・・・
現在における北沢(烏山川)の終着点らしき場所、、大山道(現246号) 池尻大橋に到着したのです。
大橋なんて地名があったのかと、じゃ池尻なんていうのは、この低地に池でもあったのだろうか?
世田谷区ともここいらでお別れ。
そして、いきなり水量の増す! 新装なった目黒川の劇的登場!!!
なぜかと聞けば新宿の落合で高度処理された元下水をここに引っ張ってきているそうで(運搬水路トンネルがあるんですねーきっと)
そこで思い出したのですが北沢川の清流も
「新宿落合の名水」ということらしいです。現代の川は一筋縄ではいかないということか まったく。
季節的にはやや下水臭いが、両側を鬱そうとした桜並木に包まれる目黒川は、季節を問わずなかなかの名所。
そんな青葉台あたりでは、川の両側にカフェやブティックが立ち並び、休日のこの日は人も多くてビックリする。
まるで70年代の原宿並の人混みを抜けて、中目黒の駅を過ぎるあたりから、やっと下町風情の目黒に到着。
大分歩いていたのでちょっと一杯、ひっかけたくなる気分になるけど、同行者さんにはまだ許可を出して頂けません。。
この橋は、風の通り道だったのか、川面を吹き抜ける風が身体を爽やかに冷ましてくれました。 アルコォル抜きでしばし休憩・・・
目黒川もこのあたりまでくると、もはや ロサンゼルスの川と大差ないような巨大水路の様相。
左側は目黒のゴミの焼却場、その横の橋は目黒のさんまの発祥地とされる松見坂に向かうものか。
川上方向に振り返ると、中目黒駅前のタワーマンションがそびえ立つ。汐が満ちているのか、川の流れは殆どなし。
水路をさらに下り目黒美術館をかすめたら、今回の終点目黒新橋の上から。
北沢から川筋を歩いて6km弱、折角なので「目黒新ばし・大酒郷」で一杯やろうと思ったら、店休日だったようで、またしても目的果たせず。