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THE ENGINE ROOM 2013-03 SM

定冠詞のTHEが付きながらも激しく土産物煎餅的なしょぼいエンジンルームが続いたので、反省中です。

そこで今度はシトロエンでもSUPERな奴。 あのSMのエンジンをば紹介いたします。

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モデルは1974年頃製造のスペインはオートピレン社製のCITROEN SM。
当時の1/43ミニカーの定石である「彫りの深いメッキパーツ」で再現されたエンジンは、提携していたマセラーティのV6DOHC。

じっくり見ると、バルクヘッド寄りのV6本体のカムカバー、そしてエンジン前方のレシプロ式ACコンプレッサーやエアクリーナー・オルタ等がらしく再現されている! 注1 
肝心のハイドロシトおなじみのスフィアが見つけられないのは残念だけど、まぁそれは仕方ないね。

ピレン社のラインナップでもこのSMは結構可動部が多いのだが、後ろに写るソリッド製のSMよりもややデブッチョな感じが難点かな。

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SMのミニカーとしては当時はソリッドのほうが人気があって、ピレンの奴はいつも売り場で売れ残っていたようなような気がするけど、
実物も案外もっさり見えてしまう角度もあるので、ピレンがまるで駄目なのか?というと そうでもなく、うーんなんとも言えないんだな。

ソリッドはスタイリングは抜群だけど、その代わり可動部はドアの開閉だけだったので、シトロエン屈指の大迫力のエンジンが見えないのはちょっと残念か。

両者をシャーシ裏面から見てみると・・・

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左がピレン、右がソリッド

ソリッドはいつも通りのそっけない樹脂製のシャーシで、自国を代表するクルマでも極めてクールな表現なのはさすがというか・・・・注2
一方、ピレンはシャーシに勝手に想像と妄想を加えて嘘っぽく饒舌過多に表現してあるのだが、それはそれでやはり情熱のピレン社の特徴と言える。 注3

どうでもいい枝葉の話だけど、ピレンはダイキャストが肉厚! そして後輪のトレッドの誇張表現は凄いなぁ。

タイヤはソリッドが細過ぎ、ピレンは太過ぎなのだぁ。  笑

AUTO PILEN  SM  (made in spain) 1/43

Solido SM (made in France) 1/43


CAMERA:PENTAX K7

LENS:PANGORPMC AUTOMACRO 55/2.8

DETA:iso=200 f=8~11  0.5s~2.5s


注1
マセラーティのエンジンだけど、当時提携の中でマセラーティがこのユニットを使ったのがメラクである。
メラクはミドシップカーなので、SMはこのV6ユニットをちょうど前後逆に搭載したことになる。
なので、エンジン本体はバルクヘッド寄りでいわゆるFFミッドシップ的な重量配分にはなる。
*ピレンのエンジンは、欧州向けのキャブレーター仕様

注2
ソリッドはダイキャストボディの精度と出来は高いんだけど、シャーシにはあまり力を入れないのがセオリーのようで、樹脂製で表現も薄い。


注3
ピレンは逆に、シャーシまでしっかりダイキャスト製で好感が持てるが、なぜか考証のいい加減な表現がよく見られ残念な時がある。
*マイナスビス止めに注目・・・・
by coolys1 | 2013-03-10 22:56 | 1/43の世界 | Comments(0)


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