人気ブログランキング | 話題のタグを見る

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化

Lamborghini Miura Solid 1/43

SolidのMiuraは大昔に折角入手したのに、レストア中途で放置され、ほぼジャンク状態で30年。。。
しかし脂の乗り切った時代のSolid製品 、ディティール表現の繊細さなんかはいま見てもさすがだなぁと思う。

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化_b0058021_15356.jpg



そのSolidのMiuraを70年代終わりにデッドコピーしたのが、日本の「SAKURA」のJOTA(Miura/SVR)

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化_b0058021_1531554.jpg


「SAKURA」はダイヤペットブランド(米沢玩具)の1/40ミニカー等も手がけていた東京の下町メーカーだが、
スーパーカーブームの頃に独自ブランドで進出するにあたり、手っ取り早く発売するためかSolid社のMiuraとFerrari BBをコピーをしてしまったのだ。

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化_b0058021_1531287.jpg


アクションそのままにボディをJOTAにしたのは当時、日本ではMiuraより圧倒的にJOTAに人気があったからか?それともSolid社に突っ込まれるのを防ぐため?

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化_b0058021_15194764.jpg


その御蔭でか、当時の正統1/43ミニカーにおいては唯一のJOTAモデルとなったのが皮肉っぽい

THE ENGINE ROOM 2013-11 模倣と進化_b0058021_1554872.jpg


コピー故に本家よりは、ディテール等当然甘い作りながら、見応えのある「塊」で表現されたV12エンジンを手抜きせずに模倣したのは立派な心掛けかと。。

しかし、マルサンなんかが昔々、さんざレベルやモノグラムなんかのプラモデルをコピーしていたのを知っていたので、
当時Solidのファンだった僕は、どうにもSolidに申し訳ない気がしてこのコピーMiuraを買うことが許せなかった思い出がある。

このJOTA、元箱も無いので、後年にどこかのスワップミートあたりで買ったジャンク品と思われるけど、いまやこれもレストアベースに近い状態だね。


Jota(SVR)は、21世紀になって京商がエンジン付モデルの決定版を出したが、
勿論それはSolidのコピーでもなく、オリジナルの素晴らしい出来だったけど、もはや日本製でもなかったのだった。
by coolys1 | 2013-09-29 16:25 | 1/43の世界 | Comments(0)


<< 間宮2013 1971 商用車編 >>