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染め直し

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80年代前半に買った、分厚いコットンギャバのトレンチコート
さすがに30数年経ち、日焼けや経年で色(黒)が飛んでしまい、10年以上前から、ただの色褪せた古着に成り果ててました。

いい加減捨てようかな〜と毎年思っていたんですが、

幸いなことに恐ろしい肩パッドもトレンチお約束の肩章もないラグラン袖で全体のデザインもシンプル。ルーズフィットなシルエットも
ふた回りくらい回ったかなぁのトレンド感で、むしろ愛想よくてどうも捨てきれずに現在へ、、、


そこで同じ黒で染め直し(後染め)したらどうかな?と思い早速調べてみることに

まずは「ダイロン」に代表されるDIY系の後染め染料を真っ先に考えてみたけど

染料を売ってる東急ハンズで聞いたら、まず素人さんはTシャツはおろかハンカチすら難しいなんて言われてガックリ。
*低温より成功率の高い高温タイプだと50度の湯温を保ちつつ、ムラにならないように一時間近く桶の中で火傷に気をつけつつ撹拌しなければならないとか・・・

これはなかなかハードル高いっす!


なので、コートなんかだとサイズ的に洗濯桶や浴槽使ってやらないとまず無理なレベル!
(しかも使った桶や浴槽は真っ黒になりますよね・・当然だけど 、そのあと浴槽って果たして綺麗になるの?)
さらに決して安くない市販の染料もとてつもなく必要で、お金もかかるという訳。
つまりダイロン等の市販の後染めの染料自身の性能はかなり優れているものの、
かなり大きな(汚れていい)バケツや根性と忍耐を持ってしても、せいぜいTシャツくらいが素人には成功の限度っちゅうことが結論でした。


とほほ


じゃぁ業者に出すしかないかとネットで調べてみると衣類の後染めは、どこもなかなかのお値段、、、
例えばTシャツで数千円とかも!
これじゃコートだと一体幾らかかるか見当もつかないなぁと半ば諦めていたら

なんと東京にかなりお安い染め直しの業者さんを発見!


ここは黒と紺は、需要がかなり多いみたいなので、まとめて釜茹で?するみたいで
なんと税込五千円で染めてくれるのです。(しかも服の形やサイズに関係なくですよ! *素材には制限あり)


幸いなことに隣駅に取次してくれるリフォーム屋さんがあったので、自転車で行って早速頼んでみました。

送料もなかったので、掛かったのは本当に五千円のみ。


待つことしばし約三週間後に電話があって完成したと。

出来上がりは、確かに真っ黒!(ちなみに黒色の濃淡の細かい注文はできません)


高温で釜で茹でるみたいなので、表面テクスチュアは若干変わった気もしますが、

新品時代よりもややカジュアルな感じ? でもこれから使うにはちょっと気が抜けてむしろ丁度いい感じかなぁと納得しました。


あと、高温処理するということでちょっと心配してた生地の縮みもほとんど感じられず、こちらも大成功でした。


さて、五千円で古着を染め直すという行為は、安いのか? 果たして染め直す意義がその服に見出せるのか?
と人それぞれ考え方はあるでしょうが、、、、


今時の服屋がまず作りそうにない、重~いコットンギャバのトレンチならば、それはそれで価値はあるかもしれませんね。(当社比)


ということであと10年着ようっと!!


*ちなみに同じコットンベースでもアクアスキュータムは染められないそうです。(撥水生地のためかな)

ご興味のある方はどうぞ下記のリンクを参照ください。

染め直し アンドカラーズ
https://andcolors.jp/


by coolys1 | 2018-12-03 08:42 | Equipment | Comments(0)


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