rosenbauer社をARFF(あるいはACFRV)メーカーとして世界的に有名にした。
SIMBA 6✕6 FOAMATIC 10,000
いわゆるSIMBAシリーズのI型です。まるで極地や他惑星探査車のような未来チックなデザインですね。
大きなフロントウィンドウは、当然目標物(飛行機)を狙う視界確保が目的でしょうね。
(フロントウィンドウは耐火もしくは耐熱強化や熱線反射の特殊ガラスでしょう。)
左側は、前回紹介したSIMBAのII型で、フロントウィンドウ面積が小さくなっていますが、
次のPANTHERシリーズではまた大きくなります。
やはり炎上する旅客機などの直前まで展開すると翼なんかは見えなくなりますよね。
Air Crash Fire Rescue Vehicleの性能指標として典型的な数値として
消化液(水)の積載容量と0〜80km/hまでの加速能力(時間)が問われます。
(飛行機の炎上現場まで1秒でも早く到着し、消火作業をすることが命題!)*注
このSIMBA 6✕6は積載容量は1万リットルで、装備重量28.5トン
526hpのエンジン出力で、0〜80km/h加速は37秒。
後ろのII型は大型の8✕8 積載容量1万4千リットルで、装備重量44トン(戦車並!)
同じく戦車並の1531hpのエンジン(750hpエンジンを2基搭載)出力で、0〜80km/h加速は25秒。
消化液の積載能力は1.5倍増しですが、エンジン出力は3倍増し
そのほとんどは加速性能の強化に使われているということでしょうかね。
(ちなみにI型より12秒も短縮している!)
右 CONRAD №5501 SIMBA 6✕6 1/50
左 NZG №545 SIMBA 8✕8 1/50
*注
運用的には、やばい飛行機が緊急着陸する時は、火災飛行機の現場までの到達時間を短縮するために、
予め各車が滑走路の長手方向の真ん中あたりにて待機するらしいです。