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虹がもたらした影。


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FERRARI RAINBOW: EIDAI TECNICA43(JAPAN) 1/43
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LAMBORGHINI SILHOUETTE: MARUSHIN MINI STAR SERIES(JAPAN) 1/43
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共にベースは当時のライバル車 308GTBとURACCOである。

両者の大きな違いはRAINBOWがショーカーだったのに対してSILHOUETTEが
量産車だったということ。
(308>>328人気に対する新車を投入出来なかった、LAMBO社の苦肉の策=古いURACCOの延命策だった)

デザインはなぜか、両者共にガンディーニ在籍中のベルトーネ。
SILHOUETTEで用いられているオーバーアウトサイドフェンダーの意匠は秀逸で
131ラリーなどでも使われた、80年代初期のウルトラモダンな処理方法。

一方、SILHOUETTEよりも登場の古いRAINBOWで模索された、各部のデティールは
後のベルトーネの手がける量産車のデザインに多々使用された。
(BXのデザインの根源もこのあたりではないだろうか?)


蛇足(両ミニカーに対しての追憶)

RAINBOWとSILHOUETTE
実はエーダイとマルシンのミニカーに対しての考え方の違いがよくわかる
モデルである。

1/28で独自のミニカー技術を身につけたエーダイは国際スケールである
1/43進出にさいして当時、落ち目の欧州ミニカーを凌駕するデティール再現を試みた。
それは、車体裏側のシャーシの精密立体的な再現であったり、ちゃんとしたトレッドパターンを
もったラバータイヤであったり、玩具強度を無視した肉薄のボディだっりした。

一方、トイガンなどで、ギミックの得意なマルシン(マルシン工業)は
国際スケールにギミックを搭載することで、独自性を出そうとしたようだ。
後ろフェンダー前のボタンを押すと、バネ仕掛けでドアが勢いよく開いたり
する。
精密ダイキャストモデルと名乗りながら、マルシンは当時の市場を見て
玩具と精密模型との橋を外さなかったと思える。

エーダイのRAINBOWもその実車の最大の特徴である、電動収納式の
ハードトップの開閉ギミックを再現しているのだが、やり方がやや中途半端。

個人的にはプラモもやっていたエーダイが頑張ってシリーズ化しようとした
TECNICA43の志と品質に大いに期待をもっていたのだが・・・・

43立ち上げ後すぐの経営破綻のために、あえなくご破算。
これで日本(製)のダイキャストミニカーの正常進化が止まった。
(救世主エブロ出現まで15年以上掛かる)

TECNICA43のLINE UP(市販されたモノされなかったモノあり)
*F−1シリーズ除く

1976年カタログより
1.カウンタックLP-500S
2.マセラティブーメラン
3.フェラーリレインボウ
4.ポルシェ935ターボ
5.ランチャ・ストラトス(ターボGr.5仕様)
6.ロータス・エスプリ
7.ディノ・RS
8.BMW M-1(E-26)

935ターボは出たか出ないか、私には記憶がないが出ているとすれば、
現在に至っても貴重なモデル化だったろう。
by coolys1 | 2006-07-25 13:40 | 1/43の世界 | Comments(0)


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