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1987・・・・・2007

FERARRI F40  #2 MINI-CARの寵児  昨年末に出た京商の1/43
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F40は、京商が最近力を入れている
FERRARIシリーズ(¥8925) の最新作。
このシリーズは既にENZO、F50、BB、DAYTONAを発売済みでいずれも
フードやトランクリッドを開閉可動とし、精密な内部構造を表現している、希有で孤高のシリーズである。 
(本年度はDinoやTesta rossa,V8FERARRI群が予定されている模様)

こういった可動式ミニカーの歴史は古く、60〜70年代のダイキャストミニカー黄金時代には
各国のミニカーメーカーが競って出していた。(日本も・・)
中でもイタリアのポリトーイ社が当時としては高い技術で、フル可動のモデルを販売していたが、同時に相反するプロポーションの再現という問題で各社とも苦労していた。

今回初めて自分のものとして京商のこのシリーズのF40を入手してみたが
なかなか感慨深いものがある。  

そもそもSUPER CARやEXOTIC CARは大体魅力的な形式のエンジンを搭載しており
クルマに占めるエンジンや駆動系のマスが大きい。
その売り物のエンジンが見えるのと見えないのでは、やはりミニカーとしては
魅力が相当違う。そしてEXOTICたる所以として、スタイリングが有名デザイナーの
手によるものも多いので、そのスタイリングとメカニカルを実車の所有のかなわぬ者として
手元で楽しめるのはミニカーの最大の醍醐味であると思う。

同じミニカーでも実用セダンとSUPER CARやRACING CARはやはり違うのだ
京商はそういうことをよく知っているメーカーということがよくわかったのだ。

京商は90年代にフランスのJOUEF社が中国の手作りで始めたフル可動の驚異的な
ミニカーFERRARI GTO evoluzione を日本で驚きの¥9800という価格で販売してくれた。
(このシリーズもFORDGT40やFERRARI250GT(GTO64)、PORCHE CARERA等を出していた)

今回のシリーズ。どうもこのJOUEFと近い感触が感じられる。というか相当影響を受けた
末の企画ではないかと思われる。:注1

モチロン、無いモノづくしの当時の中国における手作感はないし、相応にマスプロダクション的な作りで合理化されているけど、嫌みなくエンチングパーツを奢っていたり、一体成形ながらもフード裏側等の造作も再現されている。
京商としてFERARRIという特別なクルマに対して、ダイキャストミニカーとして売れる価格、仕上げとして出来るトップレベルの内容を追求していこうという姿勢が見えるのだ。

今月のモデルカーに京商とMRコレクションのコラボレート・カウンタック発売に関して
京商の代表社長のインタビューが載っているようだが、やはり模型が好きな経営者なんだろう。

フル可動とスタイリングの両立は1/18の世界で既に決着が付いているのだが
やはり1/43の凝縮された世界は歴史があるだけに存在感が違う。
1/18では当たり前だが、コレクションできる1/43では特別なのだ。

ただ1/18並の八千円を超える価格はオンリーワンの趣味に埋没しない現代の消費者には
シリーズとしてまとめて買うことが困難であると思う。だから1〜2回の限定生産で終わることなく
少なくとも二年くらいは少量づつでいいから販売して頂けるとありがたいと思うのだが・・・

買えないミニカーや買えなかったミニカーを毎月ミニカー雑誌で見るほど
アホらしいことはない。  

実車と違いミニカーは買えて買ってナンボであると思う。


注1
FERARRI MODELに関しては iXO社が日本での売価五千円ラインでFERARRI Collectionとしてシリーズ化している。
完全なプロポーションモデルで可動部は殆ど無い。 京商はこの車種的に競合するシリーズと
根本的な部分で大いに差別化をはかりたかったに違いない。
by coolys1 | 2007-01-18 12:06 | 1/43の世界 | Comments(5)
Commented by JSB at 2007-01-19 00:18 x
ダイキャスト、で想い出されるのは  大昔の少年の頃
女性のハイヒールの踵の部分を専門に作っている木工所が
近所に在りました。
年々細くなっていったハイヒールの踵、ダンサーの動きに耐え切れず
ポキッと折れてしまい、ステージで大騒ぎに(笑)
  その話が廻りまわって、JSBの父のところへ。ちょうど
HONDAのバイクのブレーキレバーのダイキャスト製造をやり始めた
工場へ掛け合って、国内初のメタル製ハイヒールを試作しました

踏まれたら痛い訳です、超合金なのですから(爆)

Commented by coolys1 at 2007-01-19 12:22
うわー凄い。超合金ハイヒールの元祖はシニアJSB(さん)でしたのね。

ダイキャストミニカーに耐熱塗料塗って、結婚祝で貰った
オーブントースターで焼いていたら、カミサンにカンカンに
叱られました(四〜五日使用不能)
肝心のミニカーは赤色塗料だったのに、出来上がりはパンの耳色、
さらにダイキャストの中のスが泡だってボディがボロボロ・・・・
なにをやってたんでしょうね    馬鹿

そのオーブントースターはいまだに現役、今朝もお世話になりました!!
Commented by JSB at 2007-01-20 01:33 x
台所用品を拝借したときに限って、始めの思惑とは違って
とんでもない方向のシロモノになってしまうのかなぁ?
カミサンからの呪縛が、、、あるに違いない(笑)

あ、そうそう  「アク友からの入れ知恵だった」と
見え過ぎた言い訳をしといてくださいな

やがて、カミナリは去っていきます が
ちょい悪オヤジの黒星は、永遠に不滅です!(爆笑)
Commented by JSB at 2007-01-20 01:42 x
京商、で思い出しました
ご存知とおもいますが、石政、というラジコンの商標名
あれは不動通りの坂上の処、石屋さんのオヤジさんが始めた
ラジコン模型店の名前で、いっときは、ブランドだった
今もお不動さんの近くに、その石材店はあります
               (北渋谷の小さな物語)
Commented by coolys1 at 2007-01-21 18:23
おおーその石屋さんは知っています(写真とったことがある)


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