久々にこの施設に行ってみて、下から眺めていると思い出す。
"地上"20m超のCatwalkで過ごした数日間だ。 このコアの空中面に大型イルミネーションを吊り下げ装飾する仕事であった。 私は自他共に認める高所恐怖症で、屋外開放型の非常階段ですら約9階くらいのレベルでお尻がムズムズして、景色を見る余裕が無くなる。 ここは地上9階よりも低い勘定になるが、しかし幅員900mmのCatwalk踏面が全面グレーチング格子なので 足元から下界がまっしぐらに見えるし、基準最低限の手すりで下半身はほぼ無防備に空間に晒されているとも言える。 この作業通路にはしかるべく裏通路を通り、最後の鉄扉をあけるとCatwalk同じレベルの天上空間に出るわけだが、 その扉のある前室で、服の中の小物(筆記具、財布、鍵束等々)を全て出さないとイケナイ。 館内が無人の時間帯とはいえ、万が一落下させるとそのものが二次的に起こす被害は計り知れないからだ。 私は作業員ではないので、ほぼ手ぶらでいいのだが、作業員は全て工具に落下防止処置をしないとイケナイので大変だ。 さてCatwalkというくらいだから、人間様が楽に通る訳にはもちろんいかず、 屋上のトップライトを支えるトラス構造体を跨ぎ・潜りながらの進軍でジタバタと作業場所にいなければならない。 往復の危険度が増す「忘れ物」は厳禁・・・・・ この写真の右手の階段部の中間部がいわゆる地上面なので、実際にはこの写真には 地下1階(+数m)くらいまでの高さがプラスされる。 我々を守るべく装着される、安全帽と腰装着型の安全帯もここまでくると、 最後のライフラインというより労災上のガイドラインくらいにしか思えない。 あぁ 商業バンジージャンプで使われるくらいのフルハーネスが欲しいよ。。。。。 さらにその地下2階から下にこの施設に入線している某地下鉄のホームまで更に 高度が増すのだから堪らない。。。(+10m超) しかし人間というはたいしたもので、高所恐怖症の自分でも20分くらい辛抱していたらなんとか慣れて来る。。。 但し、それはあくまで水平方向を見ている場合で、吊り下げ物のチェックの為に見下ろしたりしているとたちまち恐怖の高度感が甦る仕組みだ。 あまりの緊張感故、職人含め二時間くらいで、休憩に入らないと精神的に辛い。 休憩場所に戻るのも一仕事なのだが、じゃぁと独り残して行くわけにはいかないので 全員で戻る。 休憩が終わってここに戻ると、また恐怖の20分間が甦る・・・・・・ まさに"地上"合計40mの超高所恐怖所であった。
by coolys1
| 2008-09-21 12:32
| 仕事道
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Comments(6)
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at 2008-09-21 20:00
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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coolys1 at 2008-09-21 22:11
酔之字さんありがとうございます。
多分それと同じでしょう。直しておきました
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ここ地下も深いですよね。
海面下ですし。
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coolys1 at 2008-09-22 10:44
海面下なんですよねー。
お隣のLAND MARKで仕事したときは、休憩所が地下4階だか 5階にあって、 あー海の底かぁなんて妙に怖かった。 いや やはり空中が怖いなぁ 笑 副都心線の渋谷駅ももうワンフロア下に東横線用のホームが出来てます。 東急系の方がおっしゃってましたが、渋谷は大雨の際に一気に 下水(雨水)が集中するので、大変なんだといってましたが いざというときにこんなに深いと大丈夫なんでしょうかね??
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JSB
at 2008-09-24 21:31
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集中豪雨の際に、追われながら駆け上る、というシチュエーションでは
スムーズに脱兎のごとく キャット・ランニングが出来ることを、、、、、、希望します(笑) JSBも、高い所は弱いです。さらにジェットコースターは厳禁エリア(爆)
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coolys1
at 2008-09-28 19:14
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