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カテゴリ:STOVE & LANTERN( 70 )

夏休みいろいろメンテナンスはみんな熱い。



何年ぶりでしょうか? 夏休みはおとなしくしてます。
(一昨年は仕事で冷や汗かきながらすごしてましたが・・・)


まぁ暑いので出たくない気持ちも強いですね。歳かなぁ?

でなことで、この週末はキャンプ道具のメンテナンス(というか修理)をしました。


戻ってしばらくするとタンク縁より残った燃料がうっすらと滲んでいました。
テスト燃焼では問題なかったですが、長時間燃焼での膨張と収縮で底の巻締部分から滲んでいるようです。
まぁ見ての通りのお年寄り&錆案件なので、当然起きうる現象ですね。

おそらくタンクのこの辺りでしょう。 タンク下部の巻締部分が錆で劣化が進んでいます。

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鉄製タンクなので、錆を取って、半田付けかろう付けでも直せなくもない箇所ですが、
いやまてよ、、、これ以上基材の錆を取ると、薄くなってもっと穴が広がるというか、漏洩部分が増えそうです!
しかも擦れる底部分は柔らかいハンダで直してもまた使ううちに削れてしまいそうです。

なので今回は外面からの修理は諦めて、タンクの内側から直す事にしました。

タンクの内側とはいっても、手も工具も入らないので、今回はケミカル工法にします。
つまり耐油性の樹脂で内部を全てコーティングしちまおうって事ですね。

今回使う コーティング剤はこれ

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WAKOSのタンクライナーというその筋では有名な商品。(主にバイクや耕運機等の小型タンク用ですね)
主剤と硬化剤を8:2の割合で混合して硬化コーティングさせるのですが、
例えば5Lくらいのタンクで主剤80gに硬化剤20gの使用量だそうです。

でもこのランタンの燃料タンクは、せいぜい0.3L程度なので、その半分の量でもどうかなぁ?みたいな感じですが。
あまり量が少ないと事前の計量も面倒なので、主剤を40g硬化剤10gとしました。


さて、コーティングの前に実は重要な前作業があります。
そもそもタンクライナーは錆びてピンホールが開いたタンクに使うものなので
下処理として、タンク内の錆落としをしなければなりません。

まぁ見た所、この個体は100歳超えの割に内部の状態はさほど悪くなさそうですが・・・・

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その錆取り&下地処理剤としては、「花咲G」というド定番な商品があるのですが、
今回は¥のもっと安い モノタロウの類似商品を使いました。

10倍希釈なので作業的には100ccもあれば十分なんですがね・・・・無用の1Lっす。

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という訳で、前日にタンク内の前処理を済ませておきましたので、

いよいよ緊張の本番です。
そしてこんな装置を用意しなければなりません。

ランタン本体(当然ですね)

強制乾燥用の室としてダンボールの箱(ランタンがすっぽり入る大きさ)

強制乾燥機械としてのヘアードライヤー!

*あれ、映っているのは、ドライヤーでなく古くさい布団乾燥機ですね、これには訳があって、
ヘアードライヤーを管理している奥方の抵抗感が強く、その使用許可が得られなかったんですね・・・
そんな用途ならいっそ古い使わなくなった布団乾燥機を使えと。。 はいはい そうですねごもっともみたいな


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ということで、40gのコーティング剤を開け中で分離した顔料をゆっくりと丹念に混ぜ合わせ(気泡が出ないように)・・・・
その後、正確に測った硬化剤とまたゆっくり混ぜ合わせて(気泡が出ないように)・・・・・
いよいよタンク内に注入! ・・・・入れたタンクをゆっくりと回転させて内部に行き渡らせます。・・・・
そして余分なコーティング剤を付属のシリンダーで吸い取って
(結果的には約30gくらい抜き取りました!)


*申し訳ないですが この間忙しいので写真撮る暇なし!  *省略すいません。


ということでいきなり20分間の乾燥タイムに突入っす!

ゴゴゴゥ~


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あれ、布団乾燥機じゃない??

そうなんです。実は布団乾燥機は温度センサーがすぐ発動してしまい、このようなシチュエイションではすぐに止まってしまうのですね。
これは緊急事態ってことで もう一回奥方の前で頭を床に擦り付けてヘアードライヤー使用を懇願し、やっと使える事になりました。

ナノイー!!

*ちなみに、ダンボールと1200w以上のドライヤーの使用はコーティング剤の使い方マニュアルに必須事項として載っています。

外気温35度超えのベランダで1200Wのドライヤーを20分当てるって、もうクレイジーな行為以外なにものでもないですね。

そして、20分の強制乾燥+α後、 内部のコーティングは完了しました(表面はもう使用できるくらい乾燥してます。)


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上の写真わかりづらいですね。 余った硬化剤をサンプル用に缶のふたに垂らしておいたのが下の画像で、
グレー色のコーティング面となっています。
こちらは室に入れずに天日で乾かしましたが、真夏の外気温と直射日光の熱で30分程度ですでに実用域に硬化してました!


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コーティング剤の取説にも書いてますが、硬化すればすぐに実用使用可能となります。
(バイクの燃料タンクなどは同じ工程を二回繰り返すといいらしいですが、今回は行いません)


夕方には楽しみの点火試験です。

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怪しかった部分も今の所漏れてなさそうです。(熱膨張と収縮もあるので燃焼は数時間行いますが)


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燃料口あたりも念の為にコーティングしました!
というのは、実は嘘で事前のマスキングが甘くてダメでタンク内で攪拌中に意図せず漏れていました。
なんか見栄え悪いので、後日錆風の塗装でもしてごまかそうかな? と本末転倒な事を考えています。

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テントの修理も
by coolys1 | 2020-08-16 21:10 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

paella



最近はパエリアを作って食べるのが好きです。

今回は外なので、XGK II改(Shaker-jet)をCB缶に繋いで作りました。
(およそ6人分)

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パエリア

米二合(無洗米)・鯛・殻付蝦・あさり・イカ・タコ・ムール貝・パプリカ・グリーンアスパラ


Stove

MSR XGK II改(Shaker-jet)

MSR トリリュムベース
(テーブルが焦げないように)

pan-stand(unknown)







by coolys1 | 2020-08-12 14:41 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

キングギドラ降臨






4,990cal/h !!

Bulin BL100-B6-A
made in china

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Does it look like an MSR Dragonfly ?



キングギドラ降臨_b0058021_10395438.jpeg


With adapter that can be used with OD or CB cans.



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Low heat...
How much fuel does a high heat have?
Before that, the gas pressure may drop sharply?


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Because it does not have a vaporization accelerator
The operation is delicate.
A powerful stove mainly useful for pasta and noodle boil.







by coolys1 | 2020-07-23 10:56 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

Field Test 2020-1



先月に分解清掃・整備した 可愛い 加圧式ストーブのEnders Baby 9063 ですが、キャンプで使ってみました。

ミロ の750mlのパーコレーターポットに丁度いいようです!


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火力はなかなかあります。 

動画をどうぞ。





by coolys1 | 2020-07-06 18:34 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

100年前のヴィンテージと30年前のモダン




道志の某キャンプ場にて

DIETZの100年ものランタンを実用に使ってみました。
あまり燃料(精製灯油)を入れなかったので数時間の点灯でしたが、和みました。

後ろに映るのは、(日本では)世にも珍しい四気筒のXM。
BXなどに積まれたXU系の2L インジェクションエンジンは出力120HPくらいか?
MTですがさすがにこの車格だと走りはゆったり〜な草食系ですね。 

VintageとModern

でも共に美しいデザインだと思います。



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by coolys1 | 2020-07-03 09:46 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

OPTIMUS 199 Ranger



発売当時は同じOPTIMUS 8R Hunter よりとんでもなく高い値付けで(¥30,000)
でも知らないうちに一万円ほど安い売価になって(¥19,000)
8Rに別売りの純正ポンプ付けるくらいの値ごろ感と判り90年代の中頃にやっと購入に至りました。
そして21世紀も20年すぎる頃になると、レア度が高まり中古でもちょっとしたプラチナプライスモデルに・・・

自分はというとキャンプで数回使ったらMSR Whisper Lite inter nationalにメインストーブの座を奪われて殆ど使われていなかったという
幸薄い箱ストーブの199でした。

その一式はこんな感じ。

ストーブの主要パーツはほぼアルミと真鍮で構成されています。(錆びない)

本体箱に収まるのは燃料タンクと高火力で静かな当時最新鋭のバイフューエルなサイレントバーナー。
8Rのように燃料タンクを箱の外にスライドさせないで、箱に入っていたままの姿で使うという珍しい方式です。
その上が、標準装備のアルミのL型の風防
同じくアルミの上蓋に入っているのが、上蓋を鍋として使うための鍋つかみと
高地や寒冷時に使うエアポンプ、そして高地やアルコール使用時に使うエアーリストラクターです。

唯一、非純正なパーツは火力調整のロングなつまみで、ツール兼用のオリジナルキーは
燃焼中のバーナーに差しっぱなしだとそれ自体がかなりの高温になります。
一度、それで指を火傷した事があって反省し、アルミパイプと家具用の木製ツマミを使って自作したものです。
これならば燃焼中に付けっぱなしでもなんとか火傷せずに火力調整がOKです。




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全部この箱に収まってこんな感じのアルミのお弁当箱になるという塩梅ですね! 
う〜んこれぞ!正しき箱ストであり もしやOPTIMUSの小型箱ストーブの完成形?と思えましたが、
 *実はこの後に10Rという199と8Rの合体作のような高性能で灯油で使えるコブラバーナーを載せた最終形式が出ているんですが・・・
それはもう今となっては199を上まわるレア度でコレクターの悩みのタネのようです。。

まぁそれはさておき とにかく199は大変可愛らしく、静かで、扱いやすい良いストーブです。


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さてこの素晴らしい199ですが、使わなくてもすでに20年くらい動かしていないので、
例によって不要不急、出かける用事のないコロナ月間に消耗交換部品をネットで調達し、各部の点検と整備を行いました。
とは言っても整備は楽でアルミのキャビネットから出せば、本当にシンプルな構造で、
真鍮製の燃料タンクと直結されたバーナー部分のみですからね楽チンです。

タンクとバーナー基部などを真鍮クリーナーやパーツクリーナーで清掃して
購入以来、一回も換えていない、スピンドルのグラファイトパッキンの予防交換を初めて行いました。





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外したパーツも丁寧に清掃し、交換部品(グラファイトパッキン)と並べた図

左下の黒いリングがグラファイトパッキン、その上が真鍮製のカラー。
軸上にネジと歯車の切られた心臓部のスピンドルシャフトと、スピンドルの固定とパッキンの圧縮を行うスタッフィングボルト。
欧州製ストーブに共通するほぼスタンダードな構成です。(上の爪楊枝は大きさ比較用です)



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スピンドルに装着した、グラファイトパッキン、手前のカラーがパッキンの自動圧縮充填には必要な重要パーツで
単純な平ワッシャーのような断面ではなかったです。





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当然のことですが、スピンドルの入るバーナーユニット筒内部もできる限り清掃します。(ここは意外にカーボン等の付着が多い処なのです)




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そして今回、ニップルのジェット孔のクリーニングニードルを取り付け直すのがメインの作業でもありました。



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199は8R同様 スピンドルの軸回転を利用したジェットを清掃するニードルが、スピンドルの歯車と連動されていて
燃焼中にスピンドルを反時計回りに回し、バーナー火力を最大以上にすると、このギア付きのジェットニードルがせり上がって
ニップルのジェット孔をセルフクリーニングするという独自の構造になっております。(ラディウスが原点?)
この方式だと最大火力の先にニードルがニップルジェットの孔を塞ぐ形になるので、そこまでいくと
最強火から一気に最弱火レベルまで火力が落ちることで、その作動状況がわかる仕組みですが、
素人的には、スピンドルを締め切った時にニードルが上がる方のが自然な気もします・・・
(ふとデジタルカメラの撮像素子のセルフクリーニングのシーケンスを電源ON時に行うか、電源OFF時に行うかの悩みに似てると思いました。)




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拡大画像

ニードルが出ているのが判るでしょうか?



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ところが、ところが、このスピンドルのギアと連動するこのニードルの歯型を最適に噛み合わせるのが意外に面倒で、
あーでもないこーでもないと何度もやり直す始末。

まずはニードルの歯型の向きを合わせて落としこまないといけないのですが、構造上、
筒状のバーナーTOPからだと、指が入らないので、田宮のピンセットに登場してもらうはめにもなりました。



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ちなみにこの個体、いつの間にか純正のニードルユニットはなぜか外されていて、しかもその外されたニードル自身が折れてましたので
日本製の(純正より工作精度の高いという)リプロ品を購入しました。(純正品もまだ購入可能です。)

さらにこのニードルの脱着ですが噛み合いの調整が悪いと、最悪スピンドルがちゃんと閉まらなくなったりしますし、(その場合、消火できない!)
また最大火力になる前にニードルが早々と出てしまい弱火から弱火になってしまったりしますので、意外に難しいです。
入れたり出したり試行錯誤をしてやっとこんな感じ? たった歯車一個分の調整の話なんですけどね、でも調整中に噛み具合が全く見えないんですよ!  
(下の写真はニップルをつける前のものでニップルも慎重に付けないとニードルを痛めてしまいますね)





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多分、、、このくらいの針の出方が初期値かなぁと・・・(最大火力の先のクリーニングモードです)

これ考えると、MSRが90年代後半にニップルの下で自由に動いて燃焼中以外はその運搬中にもジェット孔をニードルが出たり入ったりして
自動でシャカシャカとクリーニングしてくれるという"シェイカージェット"ニードルが如何に単純でよかったか判る気もします。
(ずぼら大好きなアメリカ人的発想に万歳です)
もっともウィスパーライトもXGKも構造上バーナー側に燃調用のスピンドルシャフト自体が存在しないので、それしか方法は無かったのかも知れませんが。






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ちなみにこのバーナーはクリーニングニードルがなくても通常は燃焼には差し支えはないようです。
ただし、別の同様な機種でニードル外して使っていたら最大火力がちょっと上がりすぎるきらいがあって
バーナー自体がその熱量で変形しそうになったことがあったので、やはりニードルは付けて運用した方が長生きしそうです。





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OPTIMUSのサイレントバーナーの集大成のコブラバーナーの前身となったこのやや重いサイレントバーナーを持つ
199はアルミの箱を持ってしても兄貴分の鉄の弁当箱の8Rより重いですが、実はアルコールも使えるらしい(使った事がないけど)
ちょいマルチフューエルな小型万能機です。

私の持ってる199は五徳が鋼板のX型の後期型。(ワイヤー五徳の初期型より耐風性が高いかも?)
低地ならば弱火も効くのでご飯も炊きやすい。 でも燃費はタンクが小さいので最大火力だと30分程度でしょうか。






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上蓋は写真のように鍋代わりになりまして、容量的には袋ラーメン一個作れそうです!(しかも前出のとおり専用の鍋つかみも付いているし)
でももうさすがにコレクション化しているのでこの貴重な蓋を鍋代わりに使うことは絶対ないでしょう
(過去には1〜2度使ったことはありますが)



199はいまや実用にするのはもったいないという、不思議な超実用で超イケてる超小型ストーブですね。


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整備後の燃焼テスト動画 (折角綺麗にしたので、汚したくないので予熱はアルコールを使い最低限の時間で行った直後です。)



安定後の動画 十分に熱せられているので、一度消火しても再着火は楽です。(でも意外に火加減の幅が狭いような?こんなだったかなぁ?)


by coolys1 | 2020-06-21 10:37 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

錆びた衣を纏う晩金の貴婦人




DIETZ

Hot Blast Lantern ”O.K.” Tubular

New York U.S.A



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1800年代末期より1920年頃まで、NY州で作られていた、DIETZ社の古い灯油ランタンを入手しました。


とはいえ、1920年から数えても100年ものの個体。薄い板金の本体は100年間の錆びで覆われています。



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これって、本当は砂型鋳物ではないの?みたいな風情ですが、実態は1mmにも満たない鉄板加工品が素地なんですよね。
いつから生成されたか分かりませんが、この素性の良さそうな錆び方で、進行がそれ以上進まずにいままで崩壊せずに生きてきたのかも??



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しかして、自分に課された問題はこの錆びた貴婦人をどこまでアンチエイジングさせるかなんですね。

これは難しい問題。

とりあえず、鉄より柔らかい真鍮ブラシで、表面を守っていた赤錆にお別れを差し上げようと思いました。





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すこし磨くと赤錆の下には黒錆化したような表面が出てくることが判明!

どうやらそこが仕上げの落とし所になるのかと納得。
なにせ、黒錆まで落とすとただでさえ薄い板金ですから穴空いちゃいますよね〜。



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じっと無言で磨くこと小一時間、、、火屋ガラスのTOPのチムニー部分の刻印もここまではっきりと見える様になり、、、

 


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このチムニー部分をみると元々から鋳物風のエンボス加工されていたのかも?と思わせるもので、
これにはちょっと感動させられました!  やるじゃん板金!



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磨く前は崩壊するのではと思った、火屋ガラスのガードラインのロッドもいい感じです。 




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ということで、これで仕上げのフィニッシュとすることに、
一応 WD-40を吹いたりしてまた表面が酸化しにくいようにしたつもりですが
あれはあれで臭いし、点灯させたときにまた臭いそうなので、パーツクリーナーで一旦洗いました。
まぁ一種の黒皮というか黒錆フィニッシュとしてつかってみましょう。



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ちょっとドキドキの点灯試験

燃料はさすがに現代的な精製灯油をつかいます。





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二次空気がより多いCold Blast方式(いわゆるハリケーンタイプ)より照度が暗いと言われる
Hot Blast方式ですが、頭でっかちでない分、見た目の全体のバランスはこちらも好みですね。
サイズ的にも全高は30cm程度です。


思わずレモネードを入れたくなる様な、分厚く素朴な火屋ガラス。
New York U.S.Aの浮き彫りが泣かせます。

もう気分は同じくNY出身のKODAKのエクターレンズのようですね。



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もっとも、古いこともありますが、どうもガラスの質というか火屋ガラスの完成度はドイツのライバルにはかなわない感じでしょうか?
(撮影後に檄落ち君でみがいたらもう少しきれいなりましたが)



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点灯後も調整し、ちょうど良い感じの炎の輪郭を見つけてそこで楽しめます。

また燃料漏れのない100年タンクにも感謝。(もう裏側なんかペコペコの薄さですからね<元々)



最後に ネットで見つけた1920年頃のDIETZ社のHot Blast Typeの商品カタログ。


一番下の真ん中のが同モデルで、シリーズ中ではおそらく廉価モデルでしょうね。
屋外で使うというより、専用のブラケットやチェーンなんか使って小屋や家の中で使ったのではないでしょうか?
(Hot Blast Typeは、構造上燃費が良く 安い灯油でも安定して燃やせるらしいですが、弱点は風に弱いとか)

諸元でも20時間持つと書いています。(明るさは4キャンドルパワー)

オリジナルの表面仕上げは、BRIGHT TIN FINISH.

それがいまは、さしずめ RUSTED TIN FINISHというべきでしょうか。



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そして・・・・もしやこの先、自分より長生きしたりして?



あっ すでに長生きしてますね、すいません!

でももう少し頑張ってくださいね。



by coolys1 | 2020-06-16 19:04 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

Enders 9063の整備




小型箱ストというか、むしろお菓子や宝石箱のような Enders 9063
(Enders Benzin-Baby No.9063)
の整備を行いました。

結構長く作られていたようなので、箱のプリントや五徳の形状などバリエーションが
豊富でサイズもその名の通り小さいのでベイビー9063はコレクションには最適かも知れませんね。

上蓋には何ヶ国語かで、「ホワイトガソリン専用ストーブ」と書かれています。
Benzinは日本で使うベンジンとはちょっと違う、ホワイトガソリンの事ですね。



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上蓋の裏側には、必要最低限の整備工具が綺麗に装着されています。
ニードルピッカーは2本ついていましたが、それが標準なのでしょうか?



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ストーブ本体はこの様に、本体箱に収められてます。


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使用時はこんな感じで、タンクを箱の外に出して、
タンクへの余計な熱を遮断する形で使うスタイルです。



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セラーからは、燃焼テスト済みだが、要整備ですと言われてますので、
気になるところを整備してみることに・・・

ざっと見て触ってみると

どうもタンクポンプに圧がかからないような。気がしましたので
以下のパーツ部分の整備をしてみます。

1.タンクキャップの気密性
2.タンクキャップの安全弁の気密
3.タンクポンプのポンプキャップ部の気密
4.そのポンプのシリンダーパーツの状態
5.燃焼部の燃料流量バルブ周りの気密

つまりパッキンが使われている部分の8割方の整備ですね・・・・








各部整備
by coolys1 | 2020-06-12 15:29 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

9061への道しるべ




Endars 9060D

世界の箱ストの中戦車。 そう戦車で言えばPanzerkampfwagen V といったところか?
(ガソリンだし)



収納状態(箱を開けた直後の状態)


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使用時の状態



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ブラスの燃料タンク (300mlくらい入るのだろうか?)
燃料キャップ兼ねたSRV(安全弁整備済)




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ベル型ハウジングに、マズルブレーキもといサイレンサーヘッド。




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2アクションのコントロール(燃料流量調整とニードルのON/OFFレバー)
奥は燃料タンクの加圧ポンプ(加圧確認済)




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メンテナンスツール装着場所と燃料タンクのサポートベース 
(ニップル外しツールとニードルプリッカーは無し)
手前はベークライト製の燃料漏斗。 パッキン付きで、ちゃんと吹き出し防止のエア抜き付きの本格的高級品





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製造年月日不明。 *少なくとも50年以上前か?
ハンマートーン塗装が美しい外箱。

蛇足だが ハンマートーン塗装はデジタル撮影時にデータ容量が案外嵩張る  (笑



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・・・・・・・・・そして9061が欲しくなる。


by coolys1 | 2020-06-05 10:58 | STOVE & LANTERN | Comments(0)

Enders 9060D



備忘録として

取り扱い説明書(ドイツ語だけど・・・)



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by coolys1 | 2020-06-03 11:25 | STOVE & LANTERN | Comments(0)