人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー


Howmet-TX

ホーメット TX ガスタービンレーシングカー

Politoys Mseries № M 10 1/43

60年代の中頃、インディやフォーミュラでのガスタービン搭載のレーシングカーの挑戦と失敗を密かに見てきた、
アメリカのRACER、Ray Heppenstallが、それらの失敗の原因を研究し調べ上げて満を持しして制作したらしい。
1968年に作られた、世界で唯一のガスタービンのグループ6のレーシングカー。(注-1)



ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_12354684.jpg

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_12354600.jpg

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_12354664.jpg


Howmetは開発資金を提供してくれた、スポンサー銘だそうです。

アメリカ他、当時のガスタービンエンジンのクルマへの搭載の期待は相当のものだったみたいで、
それは、高性能(馬力)を発揮する為の燃料に高価なハイオクガソリンではなく、
ほぼ灯油に近い安いジェット燃料で運用出来ることも大きかったのかな?

ちなみにおおよそ350馬力を出せるガスタービンエンジンユニットは、(注-2)
エンジン単体重量がたったの80kgしかなかったって!!
そんな軽量なユニット、60年代にみんなクルマに載せたかったという訳ですね。

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_12354686.jpg

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_12354508.jpg

ホーメットTXは、タービンエンジンとデファレンシャルギアの間に変速ギアボックス自体が存在せず、
最高57000回転も回るエンジンの回転数と可変するトルクを直接駆動輪に供給していたそうで、

回転落ちの早いタービンエンジンの立ち上がりの回復の為に、ウエストゲートを用いて制御していたそうです。(注-3)
三本ある排気管の一本は、その為。

変速機が無いので各地のサーキットの特性に合わせるためには、デファレンシャルギアを交換可能としていたこと。
後進ギアがないとFIAの認定が下りないために、タービンで発電した電力による後進専用のモーターを載せていたとか
いろいろビックリモード満載でした。

しかもガスタービンエンジンっていわゆる外燃式エンジンなので概念上、排気量が特定しにくいけど、
ちゃんと1968年に3L以下のクラスのGr.6カーとして認められ、デイトナやルマンの24時間レース他いくつかのレースに参戦し、(注-4)
69年には北米のマイナーなレースで2回ほど優勝しているとか・・・


スタイリングは、当時のPORSCHE CARRERA 6/10等を意識した、
やや欧州的な雰囲気で、アメリカのレースカーとは少し趣が違いますねぇ、エンジンも小さいので車体もコンパクトです。

写真で並ぶのは、1969年の3Lプロトタイプレーシングカーのフェラーリ312Pです。(仏・DINKY)

ガスタービンエンジンのグループ6レーシングカー_b0058021_13291794.jpg








以下 現存する実車動画 Youtubeより






(注-1) ホーメットTXは、CANAMマシーンの製作で有名なMcKee EngineeringでCANAM用のシャーシをベースに2台製作されました。
     レースに出ていたのは主に2号車の方で、そちらはガスタービンエンジン専用のシャーシを持っていたとか。

(注-2) 搭載されたガスタービンエンジンは、ベル社よりスポンサーのホーメット社に貸与された軍用のヘリコプター用のユニットだったそうです。
     チームとホーメット社とのスポンサー契約がきれたのちは、タービンはベル社に返却したため、その後レースは続けられなかった模様。
     現存する2台は、各々、レストア時に再調達されたガスタービンエンジンを載せ直しているようです。

(注-3) デビュー戦の1968年のデイトナ24時間レースでは、上位を走りながらもそのウェストゲートが壊れてしまい、リタイヤ。
     ウエストゲートが壊れると、コーナー減速などで、うまく速度制御ができなくなってしまうとか、、

(注-4) ルマンなどの超高速の長いストレートのあるサーキットでは、やはりギアボックス無しでは問題があるらしく
     開発発案者であり自らレーシングドライバーのRay Heppenstallは、ゆくゆくはギアボックスの搭載も考えていた模様。















# by coolys1 | 2023-08-15 13:26 | 1/43の世界 | Comments(0)

RRマニアが外せない、小粋な奴。


HILLMAN IMP


RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_23405867.jpg



左のメタリックグリーンがディンキー(以下DINKY)製
右のブルーがコーギー(以下CORGI)製

共に1/43のダイキャストモデル

RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_23405885.jpg

DINKYのモデルはリアエンジンのハッチとフロントボンネット(トランク)が開閉可動式
コーギーのモデルは、リアガラスハッチが開閉可動式

共に可動部を見事に分け合ってるけど、両者共にドアは開かないのは共通点かな。

当時の玩具寄りのミニカーとして、リアハッチしか開かないCORGIのモデルは地味に見えるけど
そのハッチを開くと、なんと!中のリアシートバックを倒せるようになっている!!

IMPはRRだけど、フロントのトランクは浅くて狭いので、リアシート後ろにも
ちょうどVWビートルのように、一段窪んだ荷物置き場が設定されているのだ。(正にミニマムデザイン)

そしてCORGIはそのリアシートバックを指を突っ込んで手動で動かさずに済むように
後輪車軸とうまくリンケージさせて、車体を上から押し付けながら前後に動かすと
なんと室内のシートバックが倒れたり元に戻せたりするという、かなり高尚なギミックを内蔵してるのでした!

下の写真はシートバックを倒してラゲッジスペース化している状態(このときは当然二人乗りになるのですが)
なにせIMPは、その全長が3.6m未満なんです! 
色々工夫しないと、FFでスペース効率に優れる、先発のライバルのオースチン・ミニには勝てないという訳で・・・
*実際にはミニには勝つことは出来ませんでしたが、IMPは結構売れてます。やはり搭載されたエンジン由来でしょうか?
いや、3ボックスの形とかで、昔ながらの保守層にうけたのかも知れません。FRと違いFF同様、フロアトンネルがないもの利点。

RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_23405824.jpg


一方、DINKYのIMPは、エンジンルームハッチが開きます!
開くと右側に45度傾斜させてマウントされている それは
かのF1のエンジンを作っていた!英国の誇るエンジンメーカー!コベントリー・クライマックス社謹製の
オールアルミの875cc四気筒水冷エンジンがそれとなく表現されており、
こちらはこちらで、なかなかにRRだよって感じでミニカーらしく楽しませてくれます!

ちなみにエンジンの左側は水冷のためのラジエターユニットですね。
RR車でも、この当時はラジエターはリアに置くのが基本でしたね。
(大衆車なんで冷却関係の経路を短くし、メカのマスを集中させるとか、フロントトランク容量を稼ぐ為も・・)

同じRRのルノー8やFIAT600なんかもそうですね。 
パワーのさほど無い1000ccくらいまでなら、リアラジエーターでなんとか冷却性能的に釣り合いが取れたのでしょう。


RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_23405939.jpg

ということで、フロントはトランクとなります!

まぁ実際にはここにスペアタイヤも載るし、燃料タンクもある訳で実質トランク容量は限られるでしょうけど。


RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_23405958.jpg



ということで、IMPを英国のミニカー界の当時のライバルメーカー2社の製品で見てきました。

まぁIMP自体が可愛いせいもあってか、どちらがいいか?は甲乙付けがたい感じですね!

DINKYはヘッドライトにラインストーンを使ってますが、CORGIはシルバー塗装処理です、
でもCORGIも初期のモデルはラインストーンを使っているようなので一緒ですね。

ああ 初期生産ものも探さないと!!


ちなみに筆者も若い頃からIMPが好きで、クルマ雑誌を参考にイラスト(レーサー)描いたりしてました!

下の右の上の黄色いのがIMPRACER!!


RRマニアが外せない、小粋な奴。_b0058021_00200291.jpg







# by coolys1 | 2023-08-14 00:31 | 1/43の世界 | Comments(0)

120度V形6気筒ツインターボ&ハイブリッドな馬


FERRARI 296GTB

License plate numbers are shuffled.



120度V形6気筒ツインターボ&ハイブリッドな馬_b0058021_11061640.jpg

# by coolys1 | 2023-08-12 11:07 | 伊太麗利・尽癖利 | Comments(0)

トラ・トラ・・・・



TRIUMPH TR5  1/43
手前の白が、プラ時代のNorev(ノレブ)製品
奥のネイビーがダイキャストのELGOR(エリゴール)製品
両者とも、れっきとしたmade in Franceですね。


トラ・トラ・・・・_b0058021_16193632.jpg

トラ・トラ・・・・_b0058021_16193631.jpg



自分は同じフランスのミニカーメーカーのNorevとELIGORの不思議な関係にはうといですが、
そのELIGORの製品の多くはNorevの型を使っているものが多いと言われまして、このトライアンフTR5もそうでした。

でもこの両製品の発売時期は10年以上は違うかもですが、同じ原型とはいっても、このELIGORのTR5はダイキャストなので
多少はアレンジしているか? 金形は作り直して居るはずですね。
(NorevもJetcar時代でプラからダイキャストに素材変更しているので、TR5もそうならば? それを引き継いだ可能性も?)

トラ・トラ・・・・_b0058021_16193683.jpg


エンジン部を見ると両者が同一型なのがよく分かります。
プラノレブのトライアンフはお約束の樹脂ボディの経年変形で
ドアの歪みやスキマなどが目立ちますがELIGORはそういうことは起きていません。
でもじっくり見ると、ELIGORもボンネットやトランクフードは樹脂製に思えます。


トラ・トラ・・・・_b0058021_16193610.jpg


シャーシは、ELIGORは完全にオリジナルで作られており、
ボディとの取り合いのディティールも違いますし、最低限のシャーシ彫刻が施されているのは感心できますね。

いずれにしてもこの2台とも古き良き時代のミニカーです。
*NorevのTR5は幌部品が失われているのが残念です。
(オリジナルでは、ELIGOR同様 閉じた時の幌があったはず)





# by coolys1 | 2023-08-09 16:23 | 1/43の世界 | Comments(0)

夏の冷たい麺。



2023年の7月から8月は関東は連日、36°オーバーの暑い日が続きます!
日中外へ出るのが躊躇されるくらい。

そういうときのお昼は、家で冷たい麺を!


ぶっかけひやむぎ

具は刻み卵焼とハム。薬味は茗荷、大葉、細ねぎ
オリーブオイルでソテーしたズッキーニを添えて。


夏の冷たい麺。_b0058021_13065230.jpg




ぶっかけそうめん

具は刻み卵焼とかつおフレーク(缶詰)。薬味はおろし生姜に茗荷、大葉、細ねぎ
オリーブオイルでソテーした茄子を添えて。



夏の冷たい麺。_b0058021_13090383.jpg




さて、本日はなににしようかな?







# by coolys1 | 2023-08-06 13:10 | Lunch time trip | Comments(0)